日本維新の会代表の橋下徹大阪市長は8日、次期衆院選での著名人の擁立について、「今、そのパターンを使うのは違うのではないか」と否定的な見解を示した。維新幹事長の松井一郎大阪府知事は著名人擁立の方針を示しており、党幹部の認識に食い違いが生じた格好だ。 橋下氏は記者会見で、自身がタレント弁護士だった過去から「(著名人擁立は)全否定はできない」と断った上で、知名度を理由に候補者を選定すべきではないと指摘。党の執行役員会で、是非を決める方針を示した。 松井氏は「さまざまな分野の即戦力」として経済界や医療、外交専門家らの人選を進め、知名度も考慮に入れると明言していた。 一方、党所属の大阪府議や大阪・堺両市議が衆院選にくら替え出馬することについて、橋下氏は「(松井氏が)気心が通じた人がいないと(国会議員団を)束ねられないと感じたのでは」と容認する考えを示した。【茶谷亮、原田啓之】