チャットGPTが出力した「うつくしきもの」の例文=東京都文京区のお茶の水女子大付属中で2023年5月25日、猪飼健史撮影(画像の一部を加工しています) 国語教師が対話型人工知能(AI)サービス「チャットGPT」など生成AIの活用に乗り出している。古典の作品を読んでAIの判断と生徒の感性を比べる授業に取り組んだり、オンライン勉強会を開いて授業法の研究を進めたりしている。専門家は「活用はさらに広がるだろう」とみている。 「うつくしきもの」生成AIと生徒たち 5月下旬、お茶の水女子大付属中学校(東京都文京区)2年生の教室。国語科の渡辺光輝教諭(46)が自身のパソコン画面をスクリーンに映し、古典「枕草子」を読む授業を進めていた。作中に出る「うつくしきもの」(かわいらしいもの)の表現から、清少納言の美意識を考える内容だ。 生徒たちには「自分がかわいらしいと思うもの」を作文にまとめてもらい、授業の冒頭