ZELDA_ZELDAのブックマーク (335)

  • 『『ハンニバル』 監督降板、主演女優降板、紆余曲折の末の続編の評判』

    10年ぶりの続編に湧いた『ハンニバル』! 当時の反響は・・・ずっと『CUT』バックナンバーのネタで失礼します。せっかくだから使い倒さなきゃ!って魂胆が見え見えですね 今回は、2001年5月号の「『ハンニバル』は正しかったのか? あのラストを問い直す」なる特集が気になったので、作品をNetflixで観直してみました。 トマス・ハリスの小説映画化作品『羊たちの沈黙』(1991年)と同じくハンニバル・レクター(アンソニー・ホプキンス)とクラリス・スターリング(ジュリアン・ムーア)の物語。(『羊たちの沈黙』のレビューはこちら。) 『羊たち~』のラストで脱獄したハンニバルがイタリアに潜伏していることに気づいたフィレンツェの刑事パッツィ(ジャンカルロ・ジャンニーニ)は、ハンニバルの捜索を続けているFBIではなくハンニバルの首に莫大な懸賞金を出している大富豪メイスン・ヴァージャー(ゲイリー・オールドマ

    『『ハンニバル』 監督降板、主演女優降板、紆余曲折の末の続編の評判』
  • 『『居眠り磐音』 剣客ヒーローは個性が命』

    松坂桃季主演松竹時代劇! 今年は『男はつらいよ』シリーズ復活!!という松竹。伝統を守る姿勢がくっきりと見える中で、こちらもまた手堅い新作です。 佐伯泰英の原作小説はベストセラー、NHKドラマとして成功した実績もある作品。監督の木克英は長年松竹にいた人で、『超高速参勤交代』など時代劇の監督経験もあるベテラン。 敢えて言えば、時代劇初主演の松坂桃季の起用は冒険なのかもしれませんが、ちょっと往年の村上弘明を思わせる甘いマスク、最近の出演作での芸達者ぶりを見ると、危なげなんてゼロ。 ドラマで反響は確認済みだった去年の『空飛ぶタイヤ』以上に手堅い路線なんじゃないでしょうか。 でも、あんまり手堅すぎると正直ワクワクしない・・・なんて言いつつ時代劇大好き!松坂桃季も大好き!だもんで、公開3日目には観に行っちゃいました 豊後関前藩の坂崎磐音(松坂桃李)と小林琴平、河井慎之輔は、幼なじみだった。磐音が琴平

    『『居眠り磐音』 剣客ヒーローは個性が命』
  • 『『アメリカン・アニマルズ』 ドキュメンタリーとドラマのハイブリッド』

    バリー・コーガンに惹かれて鑑賞 いつも忙しい中で映画も欠かさず観て、ブログもサクッとアップされる映画ブロガーの皆さんのマルチタスクぶり、ほんとに頭が下がります。 切り替えが下手な私は、忙しい時は映画を観ている間も仕事の気分を引きずってしまって、どうも集中できないんですよね。。。 変わりたいと思っても、こればっかりは体質だから仕方ないのかな。 そんなわけで、ちょっとだけ久しぶりの映画館鑑賞になりました。 バリー・コーガンが出演する!というので、前々から楽しみにしてた作品。 彼を知ったのは『ダンケルク』でしたが、ハートを射抜かれたのはヨルゴス・ランティモス監督の『聖なる鹿殺し』。 ランティモスが作り上げるおかしなおかしな不条理世界の中で、見事に得体の知れない黒い靄の発信源になりきっている彼の、滲み出る狂気にやられました。 彼がフォークを突き立ててぐちゃぐちゃかき回していたトマトスパゲティの血ま

    『『アメリカン・アニマルズ』 ドキュメンタリーとドラマのハイブリッド』
  • 『イ・チャンドン監督『ペパーミント・キャンディ』 1人の男の人生に投影された現代韓国史』

    (『オアシス』のソル・ギョングとは別人) またまたイ・チャンドン! 『バーニング』『オアシス』に続いて、ユジク阿佐ヶ谷で観賞。これで今回ユジクで上映されているイ・チャンドン作品3作をコンプしました。(「たった3作「コンプ」って(笑)」と日々何映画を観てらっしゃる映画ファンの皆さんには笑われそうですがw) この作品は以前DVDで観賞しましたが、今回観直してクリアに意味が見えてきました。 映画館効果? 韓国現代史を背景に1人の男性の20年間を描き、韓国のアカデミー賞である大鐘賞映画祭で作品賞など主要5部門に輝いた人間ドラマ。「オアシス」「シークレット・サンシャイン」のイ・チャンドン監督が1999年に手がけた長編第2作。 99年、春。仕事も家族も失い絶望の淵にいるキム・ヨンホは、旧友たちとのピクニックに場違いなスーツ姿で現れる。そこは、20年前に初恋の女性スニムと訪れた場所だった。線路の上に

    『イ・チャンドン監督『ペパーミント・キャンディ』 1人の男の人生に投影された現代韓国史』
  • 『イ・チャンドン監督『オアシス』 誰にも理解されないことの至福』

    イ・チャンドン特集 ついに歴史的連休が終わっちゃいましたね。 予定外に遊びに専念してしまって、仕事がリカバリーできるかちょっと不安な週明けです(・・;) さて、連休最後の映画館での観賞は、ユジク阿佐谷で開催中のイ・チャンドン特集の『オアシス』でした。 この監督の作品の中で各種映画レビューサイトで一番評価が高いのがこの作品なんですね。 この機会に『ペパーミント・キャンディ』も劇場観賞する予定です。 前科三犯のジョンドゥ(ソル・ギョング)は、出所後自分がひき逃げした被害者の家族に謝罪に行き、重度脳性麻痺のコンジュ(ムン・ソリ)と出会う。2人は秘かに愛を育んでいくが、周りはそれを許さない。 (シネマトゥデイより引用) 冒頭、壁にかけられたオアシスの絵が映ります。そこにはヤシの木があって、水を汲む男女と象が描かれている。いかにも土産物っぽい、多分オアシスなんて見たことがない人が描いたような絵。 部

    『イ・チャンドン監督『オアシス』 誰にも理解されないことの至福』
  • 『スピルバーグ VS Netflix続報 スピルバーグはAMPASの4月理事会に出席しなかった!』

    一度記事で触れたのでなんとなく続報も追っかけてるこの問題。 ついに一旦決着がついたみたいですね。 今年2月にIndieWireが「アカデミー賞を主催する映画芸術科学アカデミーの理事を務めるスピルバーグが、4月の理事会でNetflix等の配信中心に提供される作品はアカデミー賞の対象外とするようルール変更を求める意向」と報じたことがきっかけで大騒ぎになった事件、ついに問題の4月が終わったので、どうなったか検索してみたところ、WEB版ニューヨーク・タイムスがこの件を報じていました。 Blockbuster Battle Between Steven Spielberg and Netflix Fizzles(4/23/2019) ちなみにこの件に関する過去記事はこちら↓です。 Netflix作品は映画じゃない? スピルバーグ VS Netflixのバトルが始まった あらあら解決?それとも水面下へ

    『スピルバーグ VS Netflix続報 スピルバーグはAMPASの4月理事会に出席しなかった!』
  • 『【祝・令和元年】『魂のゆくえ』 絶望と希望を道連れにイ㌔』

    『タクシー・ドライバー』『最後の誘惑』脚のポール・シュレイダーが宗教問題に斬り込む ついに令和元年ですね~。昔むかし柏原芳恵の大ファンだった浩宮さまがついにご即位なさったのかと思うと、感慨深いものがあります。 令和の初日はテレビで即位の儀式を観た後映画を観に新宿まで行ってきましたが、テレビの世界が改元ムードで賑やかだったわりには街は特に祝賀ムードというわけでもなく、普段通りでしたね。 スーパーや百貨店が「天皇即位記念特別セール」くらいやってくれるかと思いきやそれもなくガッカリ(笑) アメリカに行くと何でもない日にもやたらと国旗が目に付きますが、日ではいまやこういう日にも国旗は見かけない。「ハタ日」って言葉、今の子供には通じないんじゃないでしょうか? 神社の前に新元号の御札をいただきに来た人の長~い行列ができていたのが、唯一改元初日らしい光景でした。 令和初の映画館観賞は、特に選んだわけ

    『【祝・令和元年】『魂のゆくえ』 絶望と希望を道連れにイ㌔』
  • 『『イージー・ライダー』 平成最後の映画レビュー!!』

    平成最後の大掃除&平成最後の映画レビュー頂いた大量の『CUT』を迎えるため、平成最後の書斎の大掃除敢行。 日史関係のBL、古い書類をだいぶ処分した結果・・・ 『CUT』19年分、全部入りました! (ここに約10年分) 『CUT』って昔はグラビア誌っぽいサイズだったのが、雑誌不況の影響か、2008年の途中からひと回り小さくなったんですね。 大きいサイズの雑誌って贅沢な感じ。ちょっと前の日って豊かだったんだなと、こんなところでも実感させられます。 でも、狭い我が家にとっては縮小大歓迎。大判の時代のものは棚には入らないので収納ボックスに納まっていただきました。 (大判時代のものは日陰者みたいな場所で申し訳ない) 平成最後の映画レビューは誰でも知ってる旧作にしたくて『CUT』をパラパラ眺めながらネタを探していたら、この作品の名前がパッと目に入って来た――宮崎駿の『一番影響を受けたもの」だ

    『『イージー・ライダー』 平成最後の映画レビュー!!』
  • 『村上春樹原作『バーニング 劇場版』 光を求めて、生きる意味を求めて』

    遅ればせながら、上半期必見の『バーニング 劇場版』 観たいと思いつつ見逃してた作品。ようやくユジク阿佐ヶ谷で観ました。 うん、これはひさびさにストライク・ゾーン来ました! 自分の中の、表現したいけれどできずに抱え続けている思いと驚くほど響き合うものがありましたね。 大学は卒業したものの不況で定職に就けずにいるジョンス(ユ・アイン)は、1人農業を営む父親が暴力沙汰で逮捕されたため、牛の世話をするために実家に戻ります。 その同じ頃、ジョンスは偶然再会した幼馴染みのヘミ(チョン・ジョンソ)に旅行の世話をしてほしいと頼まれ、小洒落ているが陽の当たらない彼女の部屋に誘われます。そしてそのまま肉体関係に。 すっかりヘミと恋人になった気分でいたジョンス。ところが、帰って来たヘミを空港に迎えに行くと、旅先で知り合ったという別の男・ベン(スティーヴン・ユァン)を連れている。 ベンはジョンスと同じく仕事

    『村上春樹原作『バーニング 劇場版』 光を求めて、生きる意味を求めて』
  • 『新元号発表どこ吹く風で『ブロークバック・マウンテン』&『ゴッズ・オウン・カントリー』』

    明日は新元号発表!という歴史的瞬間が近づいている中、なんとも平常心すぎる話題ですみません FILMAGAに久々にこちら方面の記事を書かせていただきましたので、もしもお気が向かれたら新元号を思いめぐらすかたわらにでも読んでいただけたら嬉しいです!! 傑作ゲイ映画2を考察!男たちの愛と酪農の深いカンケイとは《ネタバレあり》 ゲイ映画の金字塔と言われ続けて久しい『ブロークバック・マウンテン』と、去年『君の名前で僕を呼んで』と並んでゲイ映画ファンを熱くした『ゴッズ・オウン・カントリー』、どちらも羊に囲まれた男同士の愛の名作ですよね。 羊は何故、眠れぬ夜の睡眠剤になるだけでなく、アンドロイドの夢枕に立ったり、さらには男の愛のキューピットにもなるのでしょう?・・・なぁんて話はほぼこじつけみたいなもので、この2つの名作を語りたかった、ただただそれだけの記事だと思ってください。 『ゴッズ・オウン・カント

    『新元号発表どこ吹く風で『ブロークバック・マウンテン』&『ゴッズ・オウン・カントリー』』
  • 《ネタバレ解説》傑作ゲイ映画2本を考察!男たちの愛と酪農の深いカンケイとは<ブロークバック・マウンテン、ゴッズ・オウン・カントリー> | FILMAGA(フィルマガ)

    映画マガジン FILMAGA 映画 《ネタバレ解説》傑作ゲイ映画2を考察!男たちの愛と酪農の深いカンケイとは<ブロークバック・マウンテン、ゴッズ・オウン・カントリー> TVドラマ『おっさんずラブ』の予期せぬブームや、『君の名前で僕を呼んで』の日公開など、2018年はボーイズ・ラブが熱い話題を呼びました。 シネマート新宿の特集上映「のむコレ」で大好評を博した『ゴッズ・オウン・カントリー』もブームを牽引した作品のひとつ。連日立ち見が出る大盛況で、2019年2月からは拡大上映がスタート。当初は予定なしと言われていたDVD・Blu-rayの発売も決定しました。 『ゴッズ・オウン・カントリー』は、イギリス北部のヨークシャー地方にある酪農農場を舞台にした男と男のラブ・ストーリー。酪農の現場が舞台という共通点から、ゲイ映画の金字塔『ブロークバック・マウンテン』とも比較されることが多い作品です。 もっ

    《ネタバレ解説》傑作ゲイ映画2本を考察!男たちの愛と酪農の深いカンケイとは<ブロークバック・マウンテン、ゴッズ・オウン・カントリー> | FILMAGA(フィルマガ)
  • 『『女王陛下のお気に入り』 女王、それは王宮一惨めで孤独な女』

    早くも今年のベストワン? 去年の今頃は『スリー・ビルボード』を観て「こんな映画が出てくるなんて!」と騒いでいたんですが、今年もさっそく「こんな映画が出てくるなんて!」な作品に出会いました。 早くも今年のマイベストになりそうな勢い。現段階で2回観ています。 いい映画を観る喜びにたっぷり浸った後、帰宅してからもブログで映画を反芻するのが楽しくて、いつまでも書き終わりたくない・・・そういう気持ちにさせてくれる、年に2・3出会えるか出会えないかの作品です。 18世紀初頭のイングランドの人々は、パイナップルをべることとアヒルレースに夢中になっていた。体の弱いアン女王(オリヴィア・コールマン)の身の回りの世話をする幼なじみのレディ・サラ(レイチェル・ワイズ)が、権力を掌握していた。ある日、宮中に新入りの召使いアビゲイル(エマ・ストーン)がやって来る。 (シネマトゥデイより引用) 平たく言えば、政治

    『『女王陛下のお気に入り』 女王、それは王宮一惨めで孤独な女』
    ZELDA_ZELDA
    ZELDA_ZELDA 2019/02/20
    ヨルゴス・ランティモス監督が宮廷もの? 意外な方向転換かと思いきや、しっかりランティモス流の風刺劇でした。
  • 『『天才作家の妻 40年目の真実』 ダメ男はグレン・クローズを輝かせる』

    グレン・クローズの演技に注目! 非常事態宣言で大揺れのアメリカ。 為替や株式相場をはじめ日への影響も不安・・・これ以上事態が悪化しないことを祈るばかりです。 そんな中ではありますが、アカデミー賞授賞式を満喫するおひとりさまプロジェクトを立ち上げまして、今月はノミネート作を中心に観賞中。 前評判の高かった『女王陛下のお気に入り』はやはり圧巻の面白さ! 期待以上でした。 仮にアカデミー賞は逃しても21世紀の傑出した作品に選ばれるレベルの作品だと思います。 『女王陛下~』は後日記事にするとして、先に観た『天才作家の 40年目の真実』から。 こちらはグレン・クローズが主演女優賞にノミネートされています。 現代文学の重鎮ジョゼフ(ジョナサン・プライス)とのジョーン(グレン・クローズ)はノーベル文学賞受賞の知らせを受ける。息子を連れて授賞式が開かれるストックホルムに行くが、そこで記者のナサニエル

    『『天才作家の妻 40年目の真実』 ダメ男はグレン・クローズを輝かせる』
  • 伝統か!自由か!女王陛下のスキャンダルを描いた英国王室映画4本 | FILMAGA(フィルマガ)

    このところ英国王室もの、それも女王を主人公にした映画の公開が続いています。 2月16日に公開されたヨルゴス・ランティモス監督の最新作『女王陛下のお気に入り』は、18世紀初頭にイギリスに君臨したアン女王とその側近たちの物語。 他にも、上映中の『ヴィクトリア女王 最期の秘密』、3月にはシアーシャ・ローナンとマーゴット・ロビーが共演する『ふたりの女王 メアリーとエリザベス』が公開を控えています。 「女王の時代に繁栄する」と言われるイギリス。今、EU離脱問題で先行き不透明な状況に置かれた中で、繁栄の象徴である女王の映画は、苦境に立たされたイギリスへの応援の意味もあるのかもしれません。 そして、英国王室と言えば、やはり歴代王族の華やかなスキャンダルにも興味を掻き立てられます。 そんなわけで今回は、最近のプチ英国女王ブームに便乗して、女王を扱った映画、女王を悩ませたスキャンダルを描いた映画計4をピッ

    伝統か!自由か!女王陛下のスキャンダルを描いた英国王室映画4本 | FILMAGA(フィルマガ)
    ZELDA_ZELDA
    ZELDA_ZELDA 2019/02/16
    英国女王を扱ったちょっとスキャンダラスな映画と王族トリビアなど。
  • 『『ファースト・マン』 クリント・イーストウッドなら星条旗を立てるシーンを入れた?』

    アカデミー賞が授賞式直前になって物議を醸してるみたいですね。 司会を務めるはずだったケヴィン・ハートが、過去に同性愛嫌悪のツイートをしていたことが問題になって降板、司会者不在で行われることは発表されていましたが、今度は、撮影賞・編集賞・短編実写映画賞・メイクアップ&ヘアスタイリング賞の4部門については、CM中に授賞式が行われ、編集された映像が流される形式に変わることが大問題に。 ギレルモ・デル・トロやアルフォンソ・キュアロンなどから抗議の声が挙がっているようですが・・・何故この4部門? なんだか他の部門に比べて軽く見られてるようで、関係者としては黙ってはいられないでしょうね。 25日はいろんな意味で見どころの多い授賞式になりそうです。 THE RIVER@the_river_jp 2019年アカデミー賞、撮影賞などの生中継見送りに抗議相次ぐ ─ #ギレルモ・デル・トロ #アルフォンソ・キュ

    『『ファースト・マン』 クリント・イーストウッドなら星条旗を立てるシーンを入れた?』
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    ZELDA_ZELDA 2019/02/14
    デミアン・チャゼル最新作。月面初踏破を達成したニール・アームストロングの伝記に基づく。
  • 『『ゴッズ・オウン・カントリー』 恋はヨークシャーの灰色の冬を塗り替える』

    話題のLGBT映画! のむコレ2018で立ち見続出だった作品。無事に拡大上映が決まって、今月から再上映が始まりました。感謝、感謝。 祖母(ジェマ・ジョーンズ)と父親(イアン・ハート)に代わりヨークシャーの牧場を管理しているジョニー(ジョシュ・オコナー)は、酒とセックスで孤独と仕事の不満を紛らわしていた。羊の出産シーズンになり、季節労働者のゲオルゲ(アレック・セカレアヌ)がやってくる。当初彼らは反発し合っていたが、羊に優しく接するゲオルゲにジョニーは初めての感情を抱く。 (シネマトゥデイより引用) 上の「ゲオルゲにジョニーは初めての感情を抱く」という部分の「初めての感情」というのは言うまでもなく恋愛感情です。ゲオルゲはルーマニア人。 シンプルなストーリーですが、刺さる内容だったのは勿論、予想以上に映画として良質でもありました。 原題も同じ″God's Own Country(神の恵みの地)"

    『『ゴッズ・オウン・カントリー』 恋はヨークシャーの灰色の冬を塗り替える』
  • 『イラン映画『友だちのうちはどこ?』 白い花に託された想い』

    発掘良品の復刻DVD、出ました TSUTAYA発掘良品コーナーでレンンタル。 最近イラン映画と言えばこの人!なジャファル・パナヒ監督の偉大なる師匠、アッバス・キアロスタミ監督の1987年の作品です。 1987年のイランと言えば、イラン革命後のホメイニ師の時代。イスラム教シーア派の教理が政治に反映されるようになり、言論も厳しく統制されました。 『悪魔の詩』の著者サルマン・ラシュディが、イラン人ではないにもかかわらず元ムスリムだという理由でホメイニ師から死刑宣告を受けた事件は日でも有名。 映画製作に関しても厳しい制約が課された中で、「子供が主人公なら」と許可され、この作品の製作に至ったのだそうです。 キアロスタミが小津安二郎の大ファンだったこともあってか、この作品は日でも高く評価され、1993年のキネ旬ベスト・テンでは8位に選ばれています。 友達のノートを返しに、遠い村へ 作の舞台は、カ

    『イラン映画『友だちのうちはどこ?』 白い花に託された想い』
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    ZELDA_ZELDA 2019/02/10
    イランの名匠アッバス・キアロスタミ監督の作品がレンタル開始されました。
  • 『『ジュリアン』 親権もホラーのネタになる』

    この件はまた別途話題にできたらと思いますが、とりあえず驚いたのは日映画・外国映画とも、選考委員のベスト・テンと読者選出ベスト・テンで第一位が一致していたこと。 邦画は『万引き家族』、外国映画は『スリー・ビルボード』でした。去年までは全く違ったのに・・・それだけこの2作は批評家ウケも一般ウケもダントツだったということでしょうか? それともうひとつ、FILMAGAの行った投票による「BEST FILM of 2018」とキネ旬読者ベスト・テンとは全く結果が違うこと。 FILMAGAでは邦画洋画を区別せずに投票を行っているため、FILMAGAの20位までとキネ旬読者ベスト・テンの日映画・外国映画を比べると、かぶっているのは3作『孤狼の血』『ボヘミアン・ラプソディ』『グレイテスト・ショーマン』だけ。 FILMAGAのほうには『万引き家族』も『スリー・ビルボード』も上位には入っていないというのも

    『『ジュリアン』 親権もホラーのネタになる』
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    ZELDA_ZELDA 2019/02/09
    ヴェネチア国際映画祭で銀獅子賞を受賞したグザヴィエ・ルグラン監督の『ジュリアン』をレビュー。
  • 『『七つの会議』 松竹vs東宝&TBS 池井戸潤リコールもの対決はどちらに軍配?』

    いつもの友人とは別の友人が誘ってくれたので公開初日のファーストデーに観てきました。 夕時だったこともあって、ひさしぶりにポップコーン付きで観ましたよ。 眠くなりそうなのでビールはやめておきましたが、かなりメリハリがある映画なので、飲んでも大丈夫だったかもしれません。 都内の中堅メーカー、東京建電の営業一課で係長を務めている八角民夫(野村萬斎)。最低限のノルマしかこなさず、会議も出席するだけという姿勢をトップセールスマンの課長・坂戸宣彦(片岡愛之助)から責められるが、意に介することなく気ままに過ごしていた。営業部長・北川誠(香川照之)による厳格な結果主義のもとで部員たちが疲弊する中、突如として八角がパワハラで坂戸を訴え、彼に異動処分が下される。そして常に2番手だった原島万二(及川光博)が新課長に着任する。 野村萬斎、香川照之、片岡愛之助、及川光博、朝倉あき、吉田羊、土屋太鳳、橋爪功、北大路

    『『七つの会議』 松竹vs東宝&TBS 池井戸潤リコールもの対決はどちらに軍配?』
    ZELDA_ZELDA
    ZELDA_ZELDA 2019/02/02
    池井戸潤原作の新作映画『七つの会議』のレビュー。
  • 『ベルナルド・ベルトルッチ遺作『孤独な天使たち』 ベルトルッチが描き続けてきた「孤独」』

    ベルナルド・ベルトルッチが最後に描いたのは、少年の成長 去年11月に亡くなったベルナルド・ベルトルッチの遺作。 長い間闘病生活を続けていたベルトルッチが、『ドリーマーズ』以来9年目ぶりに、病を押して製作したのが2012年。翌年には日で公開されていたんですが、未見でした。 原作は、ニコロ・アンマイーティの同名小説(原題はIo e teで、「あなたと私」の意味。)。 この小説にとても共感しての製作だったそうで・・・ベルトルッチの最晩年の想いの在りかが知りたくて、ユーロスペースでの追悼上映を観てきました。 この映画の主人公は、心の問題を抱え、カウンセリングに通う14歳の少年・ロレンツォ。 学校のスキー旅行を母親に内緒でサボったロレンツォが、自宅アパートメントの地下物置きに籠ってすごす1週間が、この物語のすべてです。 誰にも干渉されずに自由な1週間を過ごすはずだったロレンツォの計画は、腹違いの姉

    『ベルナルド・ベルトルッチ遺作『孤独な天使たち』 ベルトルッチが描き続けてきた「孤独」』
    ZELDA_ZELDA
    ZELDA_ZELDA 2019/01/30
    原作ありの作品ですが、主人公はベルトルッチの分身でもあるのかもしれません。