私たちにとって身近な「移動」。旅や転職、移住……いろいろな形があるけれど、どれも“やろうと思えばできる”当たり前のことだと思いがちです。 でも、ふと周りを見渡すと、 「新幹線代が高くて旅行へ行けない」 「家族の介護があって引越しできない」 そんな“移動したくてもできない”ケースが思った以上に多いことに気づきます。 私自身も、目の持病の関係でサングラスと杖を使っているのですが、街を歩くと歩道にはみ出した看板につまずいたり、急な光で立ち止まってしまったり……。自分では気づいていなかった“移動のハードル”に、日常の中で何度もぶつかってきました。 移動って、本当に自由で平等なものなのだろうか? そんな疑問を抱いたときに出会ったのが、伊藤将人さんの『移動と階級』という本でした。 『移動と階級』は、移動の裏にある「見えにくい不平等」や、「家族・ジェンダー・経済の影響」を丁寧にひもとく本です。旅や転職を

