印刷 衆議院のネットワークがサイバー攻撃を受けた問題で、衆院事務局は14日、すべての衆院議員と秘書のパスワードが盗まれ、約2週間にわたってメールの中身が盗み見されていた可能性があることを初めて公表した。ネットワーク管理者のパスワードの盗難、海外のサイトに勝手に接続された形跡も確認された。 衆院事務局が、衆院議院運営委員会の庶務小委員会に調査結果を報告した。 報告などによると、ある国会議員のパソコンが今年7月25日、パソコン内部に入り込んで情報を盗む「トロイの木馬」型のウイルスに感染。侵入者に乗っ取られ、キーボードの入力情報や衆院ネットワークの管理者パスワードが盗み出された。 このパソコンが「踏み台」となり、議員約480人と秘書約480人の全員分を含む計2676件のIDとパスワードなどが盗まれ、悪用された形跡もあった。8月24日〜9月7日には全員分のメールが盗み見された可能性があった