4日午後1時45分ごろ、松本市梓川梓の山林でやぶから出てきた熊に左足をかまれた―と市に通報があった。松本署によると、市内の会社員男性(46)が左足をかまれ、軽傷のもよう。署員や市職員らが捜索。午後4時ごろ、猟友会員が熊らしきものを見つけ発砲したが、逃げたという。 同署によると、成獣とみられる。男性は当時、1人で松枯れの調査作業をしていた。現場は金松寺の南側の山林。周辺には収穫間際のリンゴ畑や民家があり、畑の周りには熊のふんなどがあった。松塩筑猟友会梓川支部によると、10月以降、目撃が相次ぎ、おりを置いたりパトロールをしたりして警戒を強めていた。 中沢信利支部長(69)は「昨年の目撃は少なかったが今年は多い。山に餌となるドングリが少ないためではないか」と推測した。近くのリンゴ農家の男性(78)は「早く仕留めてもらわなければ怖くて仕方がない」。近くの建築業男性(72)は、1週間ほど前に家族が熊
伊那市荒井の電器店で3日午前10時33分、熊1頭が捕獲された。伊那署や市によると体長約40センチ、推定体重約5キロで子熊とみられる。けが人はいない。同日午前に市内で目撃が2件あり、同署は捕獲された熊と同一とみている。 電器店は商店街の一角で、JR伊那市駅から100メートルほど。1人で店にいた男性社長(70)によると午前10時半、自動ドアが開いた。入り込んだ動物は「犬か猫かと思うほど小さかった」。約30平方メートルの店内をゆっくり歩き、一角におとなしくうずくまったという。間もなく来店した女性客が近くの交番に通報した。 駆け付けた伊那猟友会員が棒の先端に付けたワイヤを胴体に巻いて固定、店から引きずり出した。伊那市職員が店から西に約8キロ離れた山奥で解放。社長は「まさか、市街地で出るなんて」と話した。 この日は、店から約700メートル離れた伊那中学校近くで午前9時35分、200メートルほど離れた
2013年から15年にかけて県内で大発生したドクガ科のマイマイガの卵が今夏、中南信地方の広い地域で見つかり、自治体関係者らが警戒を強めている。街路灯や住宅の壁などにびっしりと産み付けられているケースもあり、来春から大量にふ化する恐れがある。マイマイガは10年ほどの周期で大発生するとされており、前回は中南信地方から東北信地方へと拡大。今年も既に佐久市で幼虫による食害が報告されており、長野市も対策を呼び掛ける方針だ。 岡谷市役所には6月末ごろから、マイマイガの成虫の大量発生や卵塊の除去に関する相談が市民から相次いだ。「昨年やおととしはなかった」と市民生活課の担当者。蛍光灯や水銀灯の下、その周辺の住宅で目立ち、必要に応じて駆除業者を紹介した。諏訪市、茅野市、諏訪郡下諏訪町もホームページで大量発生への注意を呼び掛けている。 伊那市にも市営センターテニスコートの照明に成虫が集まっていると付近の住民か
21日午前11時41分ごろ、北陸新幹線(長野経由)の高崎―長野間で停電が発生し、7時間余にわたって上下線で運転を見合わせた。JR東日本長野支社によると、北佐久郡軽井沢町内の下り線で、車両に電気を供給する架線を支える「ちょう架線」が断線したためという。 同支社によると、ちょう架線は架線に並行して走る鋼材ワイヤ。同社新幹線統括本部は断線による停電は「頻繁に起こることではない」としつつ、断線の原因については調査中としている。 この影響で同日午後7時すぎの運転再開までに30本が運休、9本に遅れが出て計約2350人に影響が出た。 長野市のJR長野駅では張り紙や電光掲示板で北陸新幹線の運転見合わせを案内。両親の介護でJR大宮駅まで向かう予定だった東筑摩郡の自営業女性(56)はこれまでは高速バス利用だったというが「新型コロナウイルスがはやっているので移動時間が短い新幹線を利用しようと思って来たのに」と話
紅葉が始まった飯山市の鍋倉高原。北陸新幹線の被災で訪れる観光客が減っている 松本市の松本城。ここ数日の入場者は例年より1〜2割減っているという=17日 台風19号による交通インフラの寸断が続き、県内観光地が打撃を受けている。特急あずさの運休と中央道の通行止めで首都圏からアクセスしにくい松本、諏訪地方では人出が顕著に減少。北陸新幹線(長野経由)も長野―上越妙高間が不通で、飯山地方などで宿泊のキャンセルが相次ぐ。県内はこれから紅葉が見頃を迎える場所も多く、書き入れ時の集客を心配する声が出ている。 松本市の上高地観光旅館組合によると、北アルプス上高地の観光客数は例年の半分ほど。首都圏からの入り込みが激減している。紅葉の見頃は今月下旬の見込みだが、担当者は「列車や高速道路の再開が間に合うか」と心配する。上高地ホテル白樺荘では、宿泊予約の半分ほどがキャンセルになったという。 同市の松本観光コンベンシ
県は23日、県内の野生イノシシ3頭で豚コレラ感染を新たに確認したと発表した。塩尻市洗馬の畑と同市贄川の路上でそれぞれ死んだ状態で見つかった計2頭と、木曽郡木曽町開田高原の山林で捕獲された1頭。県内での野生イノシシへの感染確認は計15例になった。 同市洗馬のイノシシは雄の成獣、同市贄川と木曽町はともに子どもの雄。いずれも地元の猟友会員が発見し、県松本家畜保健衛生所(松本市)が遺伝子検査した。塩尻市洗馬の発見地点から半径10キロ圏内にある2カ所の養豚場は、既に監視対象農場になっている養豚場と同じ。県は改めての立ち入り検査はしない。 発見地点から半径10キロ圏内でより厳重な検査が必要な「調査対象区域」には、東筑摩郡山形村が加わった。 (7月24日)
県は19日、木曽郡木祖村で死んだ状態で見つかった野生イノシシ1頭について、遺伝子検査で豚コレラ感染を確認したと発表した。県内の野生イノシシの感染は同郡木曽町で13日に初めて確認されて以降、計6例となった。発見地点から半径10キロのより厳重な検査が必要な「調査対象区域」には、上伊那郡辰野町と南箕輪村のそれぞれ一部が加わった。 一方、県が木曽町と木祖村の山中で実施した経口ワクチンの散布は、予定通り400個を埋めて終了。県木曽地域振興局農政課の春日敏彦課長は「他県で既に散布しており、同様の効果を期待している」と述べた。 県などによると、木祖村で新たに見つかった感染イノシシは子どもの雄。調査対象区域に養豚場はない。17日に同村菅の路肩で死んでいるのを住民が発見し、県松本家畜保健衛生所(松本市)が検査した。県内ではこれまで、木曽町と下伊那郡根羽村で感染イノシシが見つかっていた。 (7月20日)
県は16日、木曽郡木曽町で15日に捕獲した野生イノシシ1頭について、県松本家畜保健衛生所(松本市)の遺伝子検査の結果、豚コレラ感染を確認したと発表した。県内での野生イノシシの感染は、同町で13日に初確認されて以降、計5例に拡大した。 県園芸畜産課によると、今回の野生イノシシは雌の成獣で、同町新開の山中でわなに掛かって捕獲された。県内での感染1例目となったイノシシが見つかった同町新開杭の原から北西に約4キロ離れた場所。発見地点から半径10キロ圏内は、より厳重な豚コレラ検査が必要な「調査対象区域」となる。区域内に養豚場はない。 県は15日、下伊那郡根羽村で12日に捕獲した野生イノシシ1頭と、13、14日にともに木曽町で死んだ状態で見つかった野生イノシシ1頭ずつの豚コレラ感染を確認したと発表。感染確認が相次いでいることについて、同課の小林安男課長は「養豚場での発生を防ぐことを大前提とし、できる限
県は13日、木曽郡木曽町で見つかり豚コレラ感染が疑われていた野生イノシシについて、国の検査機関による確定検査で感染を確認したと発表した。遺伝子解析の結果、これまでに他県で確認されたのと同じ配列の豚コレラウイルスを確認した。野生イノシシの感染は県内では初めてで、岐阜、愛知、三重、福井に続き、5県に広がった。 感染確定を受け、発見地点から半径10キロ圏内の木曽町、木曽郡上松町、王滝村、木祖村、塩尻市の一部は、より厳重な豚コレラ検査が必要な「調査対象区域」となった。区域内では死骸だけでなく、わななどで捕獲したイノシシも感染の有無を長野県が調べる。県園芸畜産課によると、区域内に養豚場はない。 県は13日、全117戸の養豚農家などに、木曽町の野生イノシシの豚コレラ感染が確定したことを通知し、改めて防疫対策の徹底を呼び掛けた。12日から聞き取り調査をした結果、全てで豚などに異常がないことを確認した。
岐阜県中津川市山口にあるリニア中央新幹線中央アルプストンネル山口工区(木曽郡南木曽町―中津川市、4・7キロ)の作業用トンネル(斜坑)地上部で8日に確認された陥没が、同トンネル内で4日に起きた崩落のほぼ真上で起きていたことが9日、国土交通省への取材で分かった。建設工事を実施する鉄道建設・運輸施設整備支援機構(鉄道・運輸機構)もこれを認めた。機構はこの日も工事を中止し、現地を調査した。 機構は取材に、「一帯が地盤が弱い場所だとの認識があった」と説明。「地質調査した上で施工管理をしてきたつもりだが、今回のような事態になり関係者に申し訳ない」とした。工事再開のめどは分からないという。原因究明を急ぐが、「本線工事に入る前で、全体の工期が遅れることはない」としている。 機構によると、8日の陥没は、作業用トンネル坑口「山口非常口」から東へ200メートルほどの雑木林で、同日午前7時ごろ確認。この日は作業の
大雪の影響で2月1日から全面運休が続くJR大糸線南小谷駅(北安曇郡小谷村)―糸魚川駅(新潟県糸魚川市)間。経営するJR西日本は17日、当初予定の今月21日から3月13日までに延長すると発表、「平成18年豪雪」の時以来の長期間に及びそうで、病院に行くお年寄りからは困惑の声が出ている。ただ、列車本数と同じ上下10本のバスとタクシーを運行しており、住民への影響は限定的とみられる。この路線を含め地域の交通のあり方をめぐる論議に一石を投じそうだ。 新潟県境の小谷村大網(おあみ)集落。一人暮らしの竹田よねさん(87)は目まいなどの持病があり、2週間に一度、村営バスで麓の平岩駅(同市)に下り、糸魚川市内の病院に通う。代行バスで行くことは可能だが、「(バスは)鉄道と違って時間通りにはいかない。この寒さの中を待たされると思うと心配で…」。そうした思いが募り竹田さんは通院を諦め、薬を郵送してもらおうと考えて
除雪中の男性が転落して亡くなった下水内郡栄村の県北部地震被災者向け応急仮設住宅に関し、屋根の形が課題として浮上している。ほぼ平らなため雪はたまる一方で、雪下ろしをする村臨時職員は「勾配のある方が雪を落としやすい」とする。仮設住宅は「安く、早く」造る必要があり全国一律の形になりがち。19日、栄村を視察した阿部守一知事に対して臨時職員が現状を訴えると、知事は雪深い地方の仮設住宅について対応を改める必要がある―との考えを示した。 応急仮設住宅は一般的に、建設主体の都道府県が社団法人プレハブ建築協会(東京)から業者を紹介してもらい、その業者が示す過去の例を参考に地域の実情に合わせて必要な工事を加えて建てる。同協会によると、スピードと費用の面から、どの業者も屋根がほぼ平らの同じ形になるという。 栄村の応急仮設住宅は、県北部地震が起きた3月12日から2カ月余後から入居が始まり計55戸が6月中に完成
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