県農業試験場(須坂市)は、さまざまな農作物の栽培に適した気象条件の地域を絞り込み、地図上で表示できるソフトを開発した。各品種に適した気温や降水量などの条件を入力すると、合致する気象条件の地域が長野県の地図上に色分けされる。新品種の導入などに活用し、「適地適作」を支援する。 新たに開発した「MMVシステム」は、気温、降水量、日照時間など、気象庁が観測した過去30年間のデータの平年値を取り込んだ。平均気温なら14~18度は赤、12~14度はピンクなどと、1キロ四方の升目に区切って地図上に表示。最大8色の色分けが可能だ。平均気温や降水量、日照時間など複数の条件を指定することで、全てを満たす地域を表示できる。 ソフトを使うことで、新品種の導入に当たって栽培適地を絞り込むことが可能。また、既に栽培している品種の作柄が向上しない場合に、その地域が気象条件面で適しているかどうかを確認するといった使い