どうなる軽減税率 議論が本格化 10月20日 20時16分 先週、自民党の税制調査会は、新たに会長に就任した宮沢洋一・前経済産業大臣の下、初めて幹部会合を開き、消費税率の軽減税率を巡る議論を再開。近く、公明党との協議が本格的に始まります。軽減税率は、食料品など生活必需品を対象に消費税率を本来の水準より低く抑える制度で、私たちの暮らしや家計に大きく影響します。 軽減税率を巡るこれまでの議論を振り返りながら、今後、どのような点が焦点になりそうなのか、与党協議の展望を含め、政治部の瀬上祐介記者と経済部の楠谷遼記者が解説します。 軽減税率とは 消費税は所得の多寡にかかわらず、買い物などの際に、皆、同じ税額を負担する税です。ただ、消費税では所得の低い人ほど、所得全体に占める食料品など生活必需品への支出の割合が高くなり、税負担が重くなる「逆進性」が課題となっています。これを少しでも和らげるため、食料