いまさら正月の話題で恐縮だが、みなさんは新年にどのような初夢を見られたであろうか。 縁起の良い初夢としてよく知られているのは、 一富士(いちふじ)、二鷹(にたか)、三茄子(さんなすび)。 ここまでは有名だが、それ以降もあって、 四扇(しおうぎ)、五煙草(ごたばこ)、六座頭(ろくざとう)。 それぞれ、末広がり、上に登る、毛がない(怪我ない)など由来があるようだ。 残念なことに、このようなおめでたい夢、ほのぼのとした夢は比較的少ないのが普通だ。夢の内容はどちらかと言うと奇異で、非合理で、脈絡がなく、不可思議な内容であることが多い。不安や恐怖を伴うこともあり、時には悪夢を見てぐったり疲れて目覚めたり……。 考えてみれば夢というのは不思議な現象である。なぜなら「できるだけ何もしない」のが睡眠の大事な目的の1つだからである。エネルギー消費を抑えて乏しい食料環境の中で生き残ることが睡眠の大命題であるの
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