夫婦漫才コンビ「正司敏江・玲児」としてどつき漫才で人気を博した正司敏江(しょうじ・としえ、本名・及川キミコ=おいかわ・きみこ)さんが18日午前1時59分に脳梗塞のため、大阪市内の病院で亡くなった。80歳だった。松竹芸能が発表した。 松竹によると、敏江さんは8月末に脳梗塞のため、大阪市内の自宅で倒れ救急搬送。そのまま容体が回復せず、最期は長女に看取られ、帰らぬ人となった。葬儀はこの日、近親者で執り行った。最後の舞台は昨年2月2日の心斎橋角座。その後は体調面の問題はなかったが、新型コロナ感染防止のため、出演を見送っていた。 敏江さんは1964年に正司玲児さん(享年71)と結婚し、68年5月1日に角座で「正司敏江・玲児」としてデビュー。新作漫才披露時に意見の相違から舞台上でどつき合いのけんかになったが、これが観客にウケたため、代名詞となる「どつき漫才」の形が定着。76年に玲児さんと離婚後もコンビ