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ブックマーク / goldhead.hatenablog.com (7)

  • ゴミみたいな人間が読んでも胸糞悪いだけ 田中圭一『うつヌケ』 - 関内関外日記

    うつヌケ うつトンネルを抜けた人たち 作者: 田中圭一 出版社/メーカー: KADOKAWA 発売日: 2017/01/19 メディア: 単行 この商品を含むブログ (15件) を見る おれは田中圭一のファンである。『神罰』だって最初に単行で出たときに買った。ネット上で公開されている漫画(『ペンと箸』)だって面白いし、人がたまにTwitterに投下するネタだって好きだ。 が、この『うつヌケ』は、世間の評判とは裏腹に、どうも読んでいて胸糞悪くなった。だって、紹介されている人間が、人類の上位2%、多く見積もっても5%くらいに入るような人ばかりなのだもの。 ともかく、仕事ができる、特別な才能がある、成功を収められる、それだけのスペックがある人間ばかりだ。「無理をしなくて休んでいいんだ」で休む金銭的な余裕がある、あるいはよりどころになる親だの配偶者だの、家族がいる。そんな上流の人間が大うつ

    ゴミみたいな人間が読んでも胸糞悪いだけ 田中圭一『うつヌケ』 - 関内関外日記
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    a-lex666 2017/11/10
  • 水木サンの訃報について(いまさらながら) - 関内関外日記

    当に調布に田園調布がないのか確かめに行く93.42kmの旅 - 関内関外日記 ……ただ、私は女にこんな話しを聞いたことがある。彼女の友人が、調布の街で水木御大を見かけたことがあった。ファンだったので、声をかけた。そしてサインを貰おうと思った。が、あいにくふたりともペンも紙も持っていなかった。と、水木御大が「ちょっと待っていてください」とどこかに行ってしまった。立ち去るわけにもいかず待っていると、自宅からわざわざペンと色紙を持ってきてくれて、その場でサインしてくれたという。 水木しげるが亡くなった。かつて書いた話だが……と思い古い日記を検索したが、クロスバイクなんぞで関東をうろうろしていたころの話題(から逸れた話)くらいしか出てこなかったので、あらためて書く。 おれにとっての……と思ったらちょっとだけ出てきた。 墓場鬼太郎を見たこと - 関内関外日記 この回は、水木しげる先生登場で、『昭和

    水木サンの訃報について(いまさらながら) - 関内関外日記
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    a-lex666 2015/12/03
  • はてなの幽霊 - 関内関外日記

    いまさら言うことでもないけれど、おれにはどうも爆発力がない。この手触りのある人生において、そしてネット空間において。なにか大炎上させたということもないし、大量の読者を獲得しているというわけでもない。10年以上ネットに、正確にいえば「はてな」に存在していても、幽霊の如き存在感である。 と、いったところで、現実のおれがどこかで名の知れた人物であるというわけでは、まったくない。それどころか、十数年も前に夜逃げ同然に実家を捨てて見知らぬ土地に出てきたこともあって、現実世界でおれのことを捕捉している人間というのは両手で数えられるほどである。仕事といってもだいたいiMacの前でぐでっとしているばかりで、一向に名刺は減らない。おれは、幽霊の如き存在である。 そんなおれがネットを見ていると、たまに頭がチリチリしてくることがある。なぜこのていどのものが注目集めるのか、という嫉妬である。たとえその対象がさんざ

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    a-lex666 2015/11/08
  • 全部まちがってんだから〜『アメリカン・スナイパー』を観る - 関内関外日記

    アメリカン・スナイパー ブルーレイ&DVDセット (初回限定生産/2枚組/デジタルコピー付) [Blu-ray] 出版社/メーカー: ワーナー・ブラザース・ホームエンターテイメント発売日: 2015/07/08メディア: Blu-rayこの商品を含むブログ (23件) を見る この映画に愛国も反戦もなにもない。逆にいえばすべてがある。すべてが冒頭にある。アメリカ軍に向かって子供が対戦車兵器を使おうとする。主人公が射殺する。今度は母親が使おうとする。主人公はこれも射殺する。これによりアメリカ軍の兵士の命は救われる。 だからなんだというのだ。これをもって反戦ではないし、愛国でもない。そもそもだ。そもそも子供が人を殺そうとするのが間違っているし、それによって殺されるのも間違っている。さらにそもそもだ。人が人を殺そうとしたり、人が人に殺されたりするのが間違っている。殺していいのは自分だけだ。そもそ

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    a-lex666 2015/10/13
  • 『孤独のグルメ2』を読むのこと - 関内関外日記

    孤独のグルメ2 作者: 久住昌之,谷口ジロー出版社/メーカー: 扶桑社発売日: 2015/09/27メディア: 単行この商品を含むブログ (49件) を見る 「静岡をなめてたか」 ―「第1話静岡県静岡市青葉横丁の汁おでん」 『孤独のグルメ』の第2巻である。おれは(最近使っていないとはいえ)、はてなブックマークに「孤独のグルメ」タグを作っているほどには『孤独のグルメ』ファンといっていい。その2巻がようやく出た。とはいえ、ようやく出るまでの、どこぞでの連載を読んでいこうというほどのファンでもないし、録画はしたが評判のよいドラマも野毛の回を観たくらいのものである。 『孤独のグルメ』的ななにか。B級だかなんだかわからぬご当地グルメ、庶民派グルメ礼賛、というわけではない。そこがいい。酒が飲めぬという負い目があるにせよ、主人公が見知らぬ町の見知らぬ非チェーン店に入るか否か一瞬立ち止まるところがいい。

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    a-lex666 2015/09/29
  • アニメの涙が大粒すぎるような気がするんだが - 関内関外日記

    日曜日は今期はじまったアニメの第一話をひたすら見続けていた(選挙と図書館には行ったけど)。その中で、京都アニメのあれ、あの『響け!ユーフォニアム』だ、それの冒頭のシーン見ててあらためて思ったんだ。「やっぱり涙が大粒すぎね?」と。 べつに『響け!ユーフォニアム』を見て初めてそう思ったわけじゃなくて、たぶん『四月は君の嘘』とか見てても思ったことだし、ひょっとしたら『けいおん!』あたりでも思ったかもしれないし……。このあたり、画面キャプチャのやり方を知らないし、そもそもアニメの蓄積というものが自分の中にないからなんとも言えん(「この作品からはじまった」とか「このアニメーター(?)がはじめた)とか)。つーか、ずっと昔からそうだったかもしれないし、あるいは『響け!ユーフォニアム』はそれほどでもなかったかもしれない(……とか言い出すくらい自分の記憶に自信はない)。 でもまあ、ともかく、大粒の涙とはいう

    アニメの涙が大粒すぎるような気がするんだが - 関内関外日記
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    a-lex666 2015/04/14
  • 魔王の神類補完計画〜『北一輝 ―国家と進化』を読む - 関内関外日記

    北一輝――国家と進化 (再発見 日の哲学) 作者: 嘉戸一将出版社/メーカー: 講談社発売日: 2009/07/14メディア: 単行 クリック: 10回この商品を含むブログ (11件) を見る 書では、北一輝の「転回」に、彼の国家思想の根幹に関わるような断絶を認めていない。重要なのは、左か右かなどといった政治的なカテゴリーではなく、北の国家思想の核心が何かである。核心に迫るための鍵となるのは、『国体論及び純正社会主義』で提唱された「国家人格実在論」である。すなわち北にとって国家は法人である。しかし、北の言う法人としての国家は擬制的な人格ではなく、物理的に実在する人格である。これは、きわめて特異な国家概念だ。 「はじめに」p.7 というわけで、このでは外的要因から北一輝が「転回」したという立場を取らず、ずっと一貫した理想を持ってたんだぜ、という立場をとっている。一貫した理想の行き先は

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    a-lex666 2015/03/27
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