欧州連合(EU)の行政機能を担う欧州委員会は27日、米検索最大手グーグルがネットサービスを不当に操りEU競争法(独占禁止法)に違反したとして、24億2千万ユーロ(約3千億円)の制裁金を科すと発表した。欧州委が1社に科す制裁金では過去最高額だ。グーグルは反発し、異議を訴えることを検討している。 欧州委によると、グーグルは、ネット検索での支配的な地位を使い、検索結果で自社の商品比較サイト「グーグル・ショッピング」が他社のサイトより目立つように表示。利益を拡大するため、不当に利用者を自社のサイトに誘導したという。 例えば、グーグル検索で特定のブランドや商品名を入力すると、商品の価格や写真を販売店ごとに並べたグーグル・ショッピングの表示が、利用者の目にとまりやすい検索結果の上部に現れる。 欧州委の調査では、グーグルの検索サービスは、欧州の大半の国で90%以上のシェアがある。ただ、商品比較サイトはサ