通学や仕事をしながら家族を介護する子ども「ヤングケアラー」の問題をめぐり、毎日新聞は3月22日朝刊で、全国に15~19歳の介護者が推計3万7100人いるとの独自の集計結果を報じた。一連の報道には電子メールなどで多くの意見が寄せられ、「自分もそうだった」という声や深刻な介護の現実、家族や専門家の苦悩がつづられていた。反響を詳報します。【特別報道部・田中裕之、山田奈緒】 「当時はヤングケアラーという言葉もコミュニティーも存在しなかった」。川崎市の井上耀仁(あきひと)さん(28)は、若年性認知症の母圭子さんを介護した苦悩の体験を寄せた。 井上さんが中学1年だった2004年、当時47歳の圭子さんは物忘れが多くなった。家族は当初、更年期障害だと思い込んでいたという。06年に父陽之亮(ようのすけ)さん(現在64歳)が神戸に単身赴任し、半年間、井上さんは母と2人暮らしに。圭子さんが物忘れをして落ち込む度
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