本屋さんや図書館などの棚は,当然のようにいつも本で埋め尽くされています。改めて考えると,これってすごいことじゃないですか。 著者の方が長い時間をかけて書き上げた文章が,編集者や出版社の方々の力で本という形になる。多くの人の長い時間と労力,熱量が注ぎ込まれた一冊の本が,書店員さんや司書さんの手によって本棚に置かれる。その棚には,同じようにして生まれた本が,数え切れないほど並んでいるのです。 並んでいる無数の本には,いつもいつも圧倒されます。本屋さんにも図書館にも多くの本がならんでいるけれど,ぼくが残りの人生で読む本は,その中の一部にとどまるでしょう。すべて読み切るなんてことは到底できるはずもありません。限りある時間の中でどの本を読むか。読む本を選ぶことも,読書好きにとっては幸福なひと時だったりします。 皆さんはどんな基準で次に読む本を選んでいますか。 ぼくの場合は情けないもので,好きな作家の