日本デジタルゲーム学会(DiGRA)は9月24日から28日まで、ゲーム研究の国際的・学際的交流を図るためのカンファレンス「DiGRA 2007」を開催した。最終日となる28日には、任天堂のファミリーコンピュータの生みの親である上村雅之氏と、ナムコ(現:バンダイナムコゲームス)の「パックマン」を生み出した岩谷徹氏の対談が行われた。ゲーム業界の2人の「神」が登場するとあって会場には海外からも多くの関係者が集まり、講演後には2人のまわりに聴衆が何十人も集まるなど熱気を帯びたセッションとなった。 セッションはまず2人がそれぞれがゲームの歴史を振り返り、その後司会者からの質問に答える形となった。ここでは、上村氏の話を紹介する。 玩具業界が支えたビデオゲームの歴史 上村氏は1971年に任天堂に入社。30年以上にわたり、ゲームの開発に携わってきた。現在は任天堂のアドバイザーを務めるとともに、立命館大学大