アメリカの経済学者で、1991年にノーベル経済学賞を受けたロナルド・コースは、たいていの人なら「くだらない」と思うようなことに頭を悩ませていました。 「会社は何のためにあるんだろう? ひとつの場所に集まってことを行うのはどうしてなんだろう?」 コースはその答えを『企業の本質』(1937年)という論文にまとめ、その中で「企業は、時間や手間や面倒や間違いなどの取引コストを最小にするために存在する」という結論を導きました。同じ目的を持ち、役割や責任や意思疎通の手段を確立すれば、ことを起こすのが簡単になるからです。つまり、仕事は隣の机の人に頼めばそれで済むのです。 しかし、ITサービス企業のサン・マイクロシステムズ(2010年に解散)の共同創業者であるビル・ジョイは、「労働市場が変化しつつある」と1990年に指摘しました。インターネットが普及したため、遠くにいる優秀な人材を見つけることができ、逆に
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