3日午後11時40分ごろ、兵庫県猪名川町広根の新名神高速道路工事現場で、建設中の「広根第二高架橋」の足場を撤去していた建設作業員加藤弘之さん(39)=神戸市北区=が、約20メートル下の川に転落した。搬送先の病院で死亡が確認された。加藤さんは命綱を付けていなかったといい、県警川西署は業務上過失致死容疑を視野に、落下原因や工事の安全管理に問題がなかったか調べる。 【写真】新名神の橋桁を支える土台が倒壊した箕面市の現場 新名神高速の建設工事をめぐっては今年4月、神戸市北区道場町平田で建設中だった有馬川橋の橋桁(長さ約120メートル、重さ約1350トン)が下を通る国道176号に落下。作業をしていた10人が死傷した。5月にも大阪府箕面市で、高さ13メートルほどの支柱(ベント)が倒れるなど、事故が相次いでいる。 発注元の西日本高速道路(NEXCO西日本)は「事実関係を調査中」としている。