【ワシントン=共同】約二十五万点の米外交公電を内部告発サイト「ウィキリークス」に漏えいしたとされる米陸軍のブラッドリー・マニング上等兵(23)。少年時代にいじめを受け、軍内でも友人はいなかったという。孤立の反動が数少ない仲間のハッカーへの自己顕示欲となり、オバマ政権を震撼(しんかん)させる“暴走”につながったとの見方が広がっている。 「ずっと独りぼっちだった」。今年五月、バグダッドの基地に派遣されていたマニング上等兵は友人の元ハッカーとのインターネット上のチャットで内心を吐露した。 同時期のやりとりでウィキリークスへの情報提供も告白。米の人気歌手レディー・ガガのCDに機密情報をコピーして持ち出したと説明した。元ハッカーは、大量の外交公電漏えいに衝撃を受け、軍当局に通報した。