「ブルーチーズは美味(おい)しかったです!」。高鳥修一内閣府副大臣がニュージーランドで2月4日に開かれた環太平洋連携経済協定(TPP)署名式へ出席した後、ブログにこんな書き込みをし、批判を受けて陳謝に追い込まれた。ブルーチーズの関税はTPP発効で半減することになっており、「国内酪農家の心情に配慮が足りない」というわけだ。高鳥氏は着物姿で式に出席したことでも目立ったが、金銭授受疑惑で退任した甘利明前TPP担当相の代打として突然晴れ舞台に上がり、思わず舞い上がってしまったようだ。あまりに「素人的」な振る舞いは野党につけいる隙を与え、安倍晋三首相の政権運営の足を引っ張ることにもなりかねない。 ◇ 「私一人に空港まで6台の白バイとパトカー、上空からヘリコプターが警護に付く厚遇でした。ブルーチーズは美味しかったです!」 まるで、あこがれの観光スポットに来た学生のようなウキウキ感いっぱいの文面。高鳥氏