一昨日上京したのだが、新幹線に乗っている間は小松左京の訃報を まったく知らず、夜の八時過ぎ、原宿のわが家に着くとNHKの女性 記者が家の前で待っていたので驚く。ここで初めて小松さんの死を知 って大ショック。記者はわが家でコメントを取って帰ったものの、そ れが今日NHKの「かぶん」(科学文化部の意味)というブログに出 ていて、そのいい加減さに驚く。改めてカメラでの取材をという申し 込みを断ったおれが悪いのでもあるのだが。 と、いうわけで、以後取材申し込みが電話やメールで殺到。みんな おれを捜しまわっていたらしい。結局はほとんど断り、朝日新聞のみ 三枚を執筆し、一日送稿、二日に掲載という慌ただしい段取りとなっ た。「文學界」も依頼してきたが、こちらは近近、短篇を渡すからと いうことで勘弁していただく。「オール讀物」には十枚の短篇「つば くろ会からまいりました」を送り、これは十月号の掲載となる。
![偽文士日碌 二〇一一年 七月三十日(土)](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/dd1a05b566d1f42e6487382e93dc5b3d6c9f6d75/height=288;version=1;width=512/http%3A%2F%2Fshokenro.jp%2Ftmp-img%2Fogp-image1.jpg)