東日本大震災で津波の被害を受け、避難所で生活する被災者に食事や入浴のサービスを提供しようと、岩手県大船渡市の大船渡港に11日、日本チャータークルーズの大型客船「ふじ丸」(2万3235トン)が寄港した。 同日正午過ぎ、避難者約300人が船に乗り込んだ。船内ではビュッフェ形式の料理が振る舞われ、大浴場での入浴、ミニシアターでの映画上映などのもてなしを受けられる。 ふじ丸は昨年までに4回、大船渡港に寄港、今年も6月に寄港する予定だった。 津波で市内の自宅が被災し、避難生活を送る居酒屋店主の熊谷基さん(46)は「豪華客船での一時の安らぎを楽しみにしています」と笑顔で乗船した。 ふじ丸は17日まで同県の釜石港、宮古港にも停泊する。