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ブックマーク / www.astroarts.co.jp (58)

  • ベテルギウスの爆発は10万年以上先になりそう

    ベテルギウスの明るさの変化を理論分析した結果、超新星爆発を起こすまでまだ10万年程度の時間が残されていることがわかった。 【2021年2月12日 カブリIPMU】 オリオン座の肩の位置に輝く1等星ベテルギウスは、恒星進化の最終段階にある赤色超巨星で、「いつ超新星爆発を起こしてもおかしくない」と言われることが多い。2020年初めに前例のないほど大幅に減光し一時的に2等星になった際には、爆発のときが迫っているのではないかとの憶測もあった。だが最新の研究によれば、どうやら私たちが超新星を目撃できる可能性は低そうだ。 (上段)ヨーロッパ南天天文台の超大型望遠鏡VLTで撮像された2019年1月(左)と2019年12月(右)のベテルギウス。(下段)最近のベテルギウスの光度変化(提供:(上段)ESO/M. Montargs et al.、(下段)L. Molnar, AAVSO, UCSD/SMEI,

    ベテルギウスの爆発は10万年以上先になりそう
    a96neko
    a96neko 2021/02/13
    ベテルギウスが暗くなったのは星から放出された塵に覆われてたから
  • 85億光年かなたに太陽の1000兆倍の質量を持つ巨大銀河団

    85億光年かなたに、質量が太陽の1000兆倍という巨大な銀河団「MOO J1142+1527」が発見された。これほど遠方宇宙に発見された構造としては観測史上最大だ。 【2015年11月6日 NASA JPL】 銀河団は数千個もの銀河の集まりであり、個々の銀河にはそれぞれ数千億個の星が存在している。こうした銀河団が時間経過とともにどのように進化してきたのかを調べるには、若かったころの宇宙を観測すればよい。若い、つまり現在からはるか過去の宇宙を見るということは、光が届くのに時間がかかることを考えると、遠方宇宙を観測することと同じである。 遠方宇宙からの光は、宇宙膨張の影響で波長が引き伸ばされる。したがって、こうした遠方銀河団の研究を行うには赤外線観測が有効だ。米・フロリダ大学のAnthony Gonzalezさんらの研究チームはまず、NASAの赤外線天文衛星「WISE(現・NEOWISE)」に

    85億光年かなたに太陽の1000兆倍の質量を持つ巨大銀河団
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    a96neko 2015/11/14
  • 100億年前の宇宙に発見、突然星を作らなくなった「マエストロ」銀河

    すばる望遠鏡による大規模な輝線銀河の探査から、100億年前の宇宙に「星の生成が止まりつつある」大質量銀河が発見された。多数の超新星爆発によって起こる銀河風が原因で星生成が止まることを示唆する結果で、銀河進化の全体像を理解するうえで大きな成果だ。 【2015年9月10日 愛媛大学 宇宙進化研究センター】 多くの楕円銀河や天の川銀河のような大型の渦巻銀河など大質量銀河では、100億年以上前に誕生した古い星々が大半を占めている。宇宙年齢が30億歳の頃までは銀河で活発な星生成が行われていたことが観測から明らかになっており、大質量銀河もそうであると考えられるが、約100億年前に突然星を作らなくなったようなのだ。この「星生成抑制問題」を解決するには、星を作るのを「止めつつある」銀河を見つけ、何が起こっているか明らかにする必要がある。 愛媛大学の研究者を中心とする研究チームは、すばる望遠鏡を用いた撮像サ

    100億年前の宇宙に発見、突然星を作らなくなった「マエストロ」銀河
  • 136億歳の星を発見

    【2014年2月10日 Phys.org】 これまで見つかった中でもっとも古い、136億年前に誕生した星が天の川銀河内で発見された。この星の材料を生み出した宇宙初期の超新星爆発の性質などを知る手がかりにもなるという。 オーストラリア国立大学のStefan Kellerさんらの研究から、天の川銀河内6000光年彼方にある恒星が136億年前に誕生したものであることが判明した。これまでに132億歳の星が2つ発見されているが、それを上回る「宇宙最古の星」ということになる。 研究チームは、同大学がサイディングスプリング天文台に持つSkyMapper望遠鏡を用いた5年間のサーベイ観測データから、この恒星のスペクトル(光の成分)に検出可能な量の鉄が存在しないことをつきとめた(注)。これは、この星が宇宙初期に作られたことを示している。なぜなら、誕生したばかりの宇宙にはヘリウムや水素といった軽い元素しかなく

    136億歳の星を発見
    a96neko
    a96neko 2014/02/13
    自分たちが暮らしてる天の川銀河に宇宙最古(136億歳)の星が存在してた
  • 宇宙ステーションの「MAXI」がいて座のX線新星を検出

    【2013年10月25日 MAXIサイエンスニュース】 国際宇宙ステーションのX線検出装置「MAXI」が10月15日(世界時)、いて座方向の新しいX線源をとらえた。ブラックホール連星とみられ、X線が強いものとしてはMAXIの10個目の発見となる。 X線新星「MAXI J1828-249」の位置と増光のようす。クリックで拡大(提供:発表資料より。以下同) 検出直後のX線強度(X線で見た明るさ)の変化。1日で約2倍にまで増加している。クリックで拡大 国際宇宙ステーション(ISS)に設置された全天X線監視装置「MAXI」が10月15日、いて座方向に新たなX線新星「MAXI J1828-249」を検知した。X線の強いものでは、MAXIによる10個目の発見となる。 この新星のX線は発見前からじょじょに強まっており、その後数日間の天文衛星などの追観測で、低いエネルギーのX線に推移しているのがうかがえる

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    a96neko 2013/10/26
    国際宇宙ステーションのX線検出装置がブラックホールを発見してた
  • 月面の強重力場から天体衝突の痕跡をさぐる

    【2013年6月4日 NASA】 NASAの探査機「グレイル」のデータから、月面の重力の強い場所「マスコン」が天体衝突の痕跡であることが確認され、さらにその詳細が明らかになった。 直径約420kmのフロインドリッヒ・シャロノフ(Freundlich-Sharonov)衝突盆地の重力分布。クリックで拡大(提供:H. J. Melosh, Purdue University and the NASA GRAIL team) 天体の地表には地形や地殻の物質密度の違いによる重力分布のムラがあるが、広範囲にわたって重力が強く高密度と思われる場所は特に「マスコン」(mass concentration=質量の集中)と呼ばれる。 月面のマスコンは1968年に見つかり天体衝突の跡らしいとはわかっていたが、2012年に月の重力場を調査したNASAの探査機「グレイル」のデータと天体衝突の理論モデルを組み合わせ

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    a96neko 2013/06/04
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  • 氷河期明けの「寒の戻り」は天体衝突が原因?

    【2013年5月27日 カリフォルニア大学サンタバーバラ校】 今から1万2800年前、氷河期から温暖化に向かう途中の一時的な寒冷期「ヤンガードリアス期」は、天体衝突によってもたらされたという説がある。当時の地層に残った小球体を米大学の研究チームが分析したところ、この説を裏付ける結果が出された。 調査が行われた小球体は、北米から欧州を中心とした9か国18か所の「ヤンガードリアス境界層」から見つかったものだ。クリックで拡大(提供:YDB Research Group。以下同) 小球体のサンプル。クリックで拡大 約6500万年前に恐竜などの生物が大量絶滅したのは、直径10km程度の隕石が地球に衝突して急激な寒冷化を引き起こしたからだという仮説が有力だ。似たことが、もう少し小規模ながら、比較的最近も起こっていたかもしれない。 最後の氷河期が終わって地球が温暖化に向かっていた時期にも、何度か「寒の戻

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    a96neko 2013/05/28
    呼んでた
  • 合体銀河から広がる700万度の高温ガス雲

    【2013年5月1日 Chandra Press Room】 X線天文衛星「チャンドラ」が、衝突銀河「NGC 6240」を取り巻く巨大な高温ガス雲をとらえた。銀河内で続く爆発的な星生成により広がったものと考えられる。 ハッブル宇宙望遠鏡によるNGC 6240の可視光画像。2つの銀河が衝突合体しつつある現場だ。クリックで拡大(提供:NASA/STScI) 「チャンドラ」がX線でとらえた高温ガス雲(紫)を1枚目の画像に重ねたもの。クリックで拡大(提供:X-ray (NASA/CXC/SAO/E.Nardini et al); Optical (NASA/STScI)) へびつかい座の方向約3億3000万光年彼方にあるNGC 6240は、天の川銀河と同等サイズの2つの銀河が衝突合体しつつある現場だ(画像1枚目)。 Emanuele Nardiniさん(ハーバード・スミソニアン天体物理学センター)

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    a96neko 2013/05/01
  • 巨大画像で見る、巨大なはくちょう座ループ

    【2012年12月21日 NOAO】 1500光年先に広がる巨大な超新星残骸「はくちょう座ループ」。満月の約45倍にも広がるその全容を、6億画素、およそ1.7GBもの巨大サイズで詳細にとらえた画像が初公開された。 6億画素の画像に収まったはくちょう座ループの全容。6億画素のフルサイズTIFF画像(1.68GB)などいくつかのサイズの画像をリリース元からダウンロードできる。クリックで拡大(提供:NOAO and WIYN partners) 1500光年先にあるはくちょう座ループは、約1000年〜1万年前に起こった超新星爆発により放たれたガスの残骸で、地上から見ると月の45倍近い面積にまで広がる巨大な天体だ。 1784年に英国の天文学者ウィリアム・ハーシェルが初めての観測記録を残しているが、あまりに大きいため、それぞれの部分が別の天体として分類されてきた。たとえば、東側(画像の左側)はNGC

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    a96neko 2012/12/23
  • 太陽系ができたころの超新星爆発はなかった?

    【2012年12月19日 シカゴ大学】 アメリカの研究者らが、隕石に含まれる鉄の精密な分析から、太陽系が形成されたころの環境について新たな見解を発表した。 赤外線天文衛星「スピッツァー」がとらえた、へび座の星形成領域で産声を上げる星々(ピンク)。太陽系が生まれた45億年前はどのような環境だったのか、その研究が進められている。クリックで拡大(提供:NASA/JPL/University of Arizona) シカゴ大学の研究者らが隕石に含まれる鉄の同位体を精密に測定したところ、その量が考えられていたより少ないことがわかった。 同位体とは、中性子の数の違いにより質量などが異なる原子のことだ。今回調査の対象となった60Feは超新星爆発でしか作られない鉄の放射性同位体で、これまで隕石に多く含まれるとされたため、太陽系ができたころにすぐ近くで超新星爆発が起こった証拠と考えられていた。 だがHaol

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    a96neko 2012/12/23
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  • 小さな銀河に太陽170億個分のブラックホール

    【2012年12月6日 Nature/McDonald Observatory】 2億光年かなたの小さな銀河の中に、太陽170億個分もの超大質量ブラックホールが見つかった。ブラックホールと銀河の進化の関連について、新たな理解をもたらすかもしれない。 ハッブル宇宙望遠鏡がとらえたNGC 1277。その中心のブラックホールは太陽170億個分もの質量があり、銀河全体の14%にも及ぶ。クリックで拡大(提供:NASA/ESA/Andrew C. Fabian) NGC 1277はペルセウス座銀河団の銀河の1つ。クリックで拡大(提供:David W. Hogg, Michael Blanton, and the SDSS Collaboration) 太陽170億個分(誤差30億)という超大質量ブラックホールが見つかったのは、ペルセウス座方向の2億2000万光年かなたにある銀河NGC 1277だ。天の

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    a96neko 2012/12/08
    太陽170億個分のブラックホール。誤差が30億分w
  • 見えてきた月の内部 グレイルによる重力マップが完成

    【2012年12月7日 NASA】 探査機「グレイル」のデータから、月の重力マップが新たに作成された。月の内部構造の理解だけでなく、岩石惑星の起源についてのヒントも期待されている。 月の高地の穴ぼこマップ。赤いところは穴が多い。このような地形は数十億年間続いた隕石衝突の痕跡だ。クリックで拡大(提供:NASA/JPL-Caltech/IPGP) 月の重力場マップ。赤いほど重力場が強く、青いほど低い。クリックで拡大(提供:NASA/ARC/MIT) 月を周回しているNASAの双子の探査機「グレイル」によって、これまででもっとも詳細な月の重力場のマップが描かれた。 月の重力場は、月面のクレーターや山などの地形、地下に潜む物質の存在などにより、場所によって微少に異なる。常に同じ距離を保つように飛行する2機だが、重力場によってその距離が微妙に乱れる。この乱れを正確に測定することで、その場所の重力場を

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    a96neko 2012/12/08
    月地殻の平均的な厚さは34kmから43km
  • 火星で「水がなくなった」証拠を発見

    【2012年10月31日 NASA】 1か月前に「水が流れた痕」を見つけた火星探査車「キュリオシティ」が17日、今度は水が枯渇した時期の玄武岩質サンプルの分析を行った。かつて火星の環境がどのように変化したか、その推測を裏付けるものとなっている。 サンプル採取が行われた吹きさらし地形は「Rocknest」と名付けられている。左が火星で見たままの画像で、火星の赤くほこりっぽい地表環境を反映している。右は、地球と同条件の光の当たり方で見えるようすを模したもの。クリックで拡大(提供: NASA/JPL-Caltech/MSSS) X線ビームを当てると、鉱物固有の環のパターンが現れる。今回のサンプルからは、ハワイの火山性土壌と同様の鉱物組成が見られた。クリックで拡大(提供:NASA/JPL-Caltech/Ames) NASAの火星探査車「キュリオシティ」は、スコップですくった土壌サンプルから150

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    a96neko 2012/11/04
    火星は数十億年前に水が豊富な時期あった
  • 赤外線全天観測で見つかった、数百万個もの超大質量ブラックホール候補

    【2012年9月3日 NASA】 NASAの赤外線天文衛星WISEの観測データから、数百万個もの超大質量ブラックホールの候補と、多くの塵に覆われた高温の銀河約1000個が発見された。 WISEがとらえた全天画像と多数の超巨大ブラックホール候補(黄色い丸の中)。クリックで拡大(提供:NASA/JPL-Caltech/UCLA) WISEは、2011年初めまでに2度にわたる全天観測を終えている。WISEの観測の眼は赤外線暗視カメラのように、可視光では見ることのできない天体をとらえ、数百万枚もの画像を取得した。そのデータは一般に公開されており、研究に利用されてさまざまな発見につながっている。 最新の研究成果の1つとしては、100億光年の範囲に点在する250万個もの活発な超巨大質量ブラックホール候補が観測されたことがある。そのうち3分の2が、これまで周囲の塵でさえぎられて見えなかった新発見のブラッ

  • 月の永久影に氷の証拠を発見

    【2012年6月21日 NASA】 NASAの探査機「ルナー・リコナサンス・オービター」(LRO)により、月の南極にあるシャックルトンクレーター内部の22%が氷で覆われているという観測結果が得られた。 月の南極にあるシャックルトンクレーターには太陽光がずっと届かない永久影が存在する。クリックで拡大(提供:NASA/Zuber, M.T. et al.。以下同様) LROがレーザ高度計でとらえたシャックルトンクレーターの地形図。青色が最も低い場所を、赤と白が最も高い場所を示している。クリックで拡大。 月は自転軸の傾きが小さいため、その南極付近には内部に永遠に光が当たらないクレーターがある。探検家アーネスト・シャックルトンにちなんで名づけられた「シャックルトンクレーター」もその1つだ。直径が20km以上、深さが3km以上ある。 NASAや大学機関の研究チームが、LROのレーザ高度計を使ってこの

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    a96neko 2012/06/24
  • 銀河中心の重すぎるブラックホール

    【2012年6月15日 NASA】 銀河の中心で恒星が集まる「バルジ部」と、そのさらに中心にある超大質量ブラックホールは共に成長すると考えられてきたが、ブラックホールの成長だけが異様に速い銀河が見つかった。NASAのX線天文衛星「チャンドラ」の観測により外部要因の可能性が除外されたことで判明したものだ。 銀河の外観図。銀河円盤の中心にある膨らみが「バルジ」で、その中心には超巨大質量ブラックホールがある。全体を球状に包むのが「ハロー」と呼ばれる部分。例はM104「ソンブレロ銀河」(提供:NASA/Hubble Heritage Team) 「チャンドラ」が観測したNGC 4342(左)とNGC 4291(右)。X線画像と赤外線画像を合成している。クリックで拡大(提供:NASA/CXC/SAO/A.Bogdan et al(X線); 2MASS/UMass/IPAC-Caltech/ NASA

  • もうすぐ太陽圏脱出? ボイジャーの周りで宇宙線が急増

    【2012年6月15日 NASA】 35年前に打ち上げられ、太陽圏の果てを目指し続ける探査機「ボイジャー1号」が測定する宇宙線がここ1か月で急増していることがわかった。人工物が初めて太陽圏から脱出する歴史的な日が近づいているようだ。 1977年に打ち上げられ現在は太陽圏の果てを航行しているNASAの探査機「ボイジャー1号」。178億kmの距離から16時間36分かけて届いたそのデータから、探査機の周囲の宇宙線が急激に増えていることがわかった。2009年1月〜2012年1月の間では25%の増加だったが、5月7日以来、1か月に9%というペースで急増しているという。 太陽圏と恒星間空間の境界付近では、太陽風の荷電粒子と、超新星爆発で生成され恒星間空間から飛来する宇宙線とがせめぎ合っている。計測される宇宙線が増加したということは、それだけ「外の世界」に近づいているという証だ。 「越境」の目安として、

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    a96neko 2012/06/16
    ボイジャーが35年掛けて太陽圏の縁に辿り着いたんだ
  • 銀河を飛び出し闇をさまよう超大質量ブラックホール

    【2012年6月8日 NASA】 合体した超大質量ブラックホールが衝突時の重力波により銀河から弾き出されたと思われる様子が、40億光年かなたでとらえられた。 40億光年かなたの銀河CID-42。X線では1つの光源しか見えないが、可視光でみると2つの光源が確認できる。クリックで拡大(提供:NASA/STScI/CFHT/CXC/SAO/F.Civano et al) ほとんどの銀河の中心部には太陽の数百万倍以上の質量を持つ超大質量ブラックホールが存在すると考えられている。そのブラックホールが銀河から時速数百万kmの速度で弾き出されている姿を、NASAのX線天文衛星「チャンドラ」がとらえた。2つのブラックホールが衝突し、そのとき発生した重力波の反動で弾き飛ばされたと思われる。 「重力波」とは宇宙の劇的な現象により生じる空間のゆがみの波のことで、アインシュタインによって存在は予測されているものの

  • 3D動画で見る小惑星ベスタ

    「ドーン」の観測に基づいて作成されたベスタの表面画像。色は擬似カラーで、表面成分などの違いを表している。クリックで拡大(提供:NASA/JPL-Caltech/UCLA/MPS/DLR/IDA/PSI) 2007年に打ち上げられ約4年間の飛行を経て昨年7月に小惑星ベスタに到着したNASAの探査機「ドーン」。1年間にわたる観測の最終段階に入っており、3D動画が作成・公開された。動画で見るベスタは、ドーンの観測データに基づいて描かれた高解像度擬似カラーの3Dモデルだ。このような映像から、ベスタの地形学的な物質の分布を調べることができる。 NASA:ベスタの3Dモデル動画 この動画では、ドーンが撮像したベスタ表面の大部分を見ることができる。北部の一部は影になっていたが、今後の観測で残りもカバーする予定だ。 表面の色は人の目では確認できないほどわずかな表面構造の違いを表している。それぞれの色と表面

  • 欧州の木星探査計画「JUICE」 2022年打ち上げ目標

    【2012年5月24日 ESA】 ヨーロッパ宇宙機関(ESA)は、将来の大型プロジェクトの1つとして木星探査計画「JUICE」を発表した。2030年に木星に到達し、木星やその衛星の磁気圏、生命環境を探る。 木星に接近した「JUICE」の想像図。左下は衛星イオ。クリックで拡大(提供:ESA/AOES) 木星までは長い道のりとなる。画像は、2011年8月に打ち上げられたNASAの木星探査機「ジュノー」が撮影した北斗七星。2016年に木星到着予定だ。クリックで拡大(提供:NASA/JPL-Caltech/SWRI/MSSS) ヨーロッパ宇宙機関(ESA)が、木星やその氷衛星を調べる次世代探査計画を発表した。「JUICE(The Jupiter Icy moons Explorer:木星氷衛星探査機)」と名づけられた新しいミッションは、ESAが実施する一連の「コズミックビジョン2015-2025」