京都地裁で審理中の殺人事件の裁判員裁判(後藤真知子裁判長)で、裁判員の男性が遺体のカラー写真を見た直後に意識を失っていたことが同地裁への取材でわかった。 男性は同地裁に「写真が原因」と説明したといい、地裁は4日、男性を解任し、補充裁判員を後任に充てた。 同地裁や関係者によると、内縁の妻の首をタオルで絞めて殺害したとして殺人罪に問われた男(64)の裁判員裁判。男性は3日の公判で、検察側証人の鑑定医が遺体の写真をモニター画面に映して説明中に、気を失ったという。 審理は中断したが、男性はすぐに意識を回復。同日の残りの審理には参加したが、4日に辞任を希望し、裁判長が了承した。同地裁は「今後も男性の相談に乗るなど十分なフォローをしたい」としている。