たばこを吸っていると、糖尿病にかかるリスクが高まる一方、禁煙を10年以上続ければリスクは吸わない人と変わらなくなる――。国立国際医療研究センターなどのグループが、そんな報告をまとめ、22日付の米科学誌で報告した。禁煙による糖尿病の予防効果を大規模調査で確認したのは珍しいという。 関東などに本社のある八つの企業に勤める男女約5万4千人について、喫煙状況を含む健診データを提供してもらい、その後を4年間ほど追跡した。この間に約2400人が、生活習慣も原因とされる2型糖尿病を発症していた。 肥満の度合いといった、糖尿病の発症にかかわるほかの要因が影響しないようにして解析したところ、たばこを吸う人では吸わない人に比べ、1日に11~20本の人で36%、21本以上の人では50%、2型糖尿病にかかるリスクが高かった。 こうしたリスクは、禁煙をして… この記事は有料会員記事です。有料会員になると続きをお読み