検察庁法改正抗議によって「アメリカのセレブの政治的言動」への注目が高まるなか、拙書『アメリカン・セレブリティーズ』の名前を出していただいたりもしたので、個人的な所感を書きます。 アメリカでも政治発言は叩かれる (ヒラリー・クリントンへの投票を呼びかけるビヨンセとJay-Z夫妻) 個人的な所感としては、アメリカにおいてもエンターテイナーの政治的言動、とくに特定政党の支持または批判、あるいは思想によって賛否がわかれがちな傾向にあるイシューにまつわるオピニオンはバッシングを受けがちです。日本と比べて政治的オピニオン発信が多いことには同意しますが、だからといって「バッシングに晒されたりしない状況」なわけではないかなと。 象徴的存在はビヨンセです。2016年、彼女が国民的スポーツ中継NFLスーパーボウルのハーフタイムショーで(かつて警察を戦闘を繰り広げたイメージも持たれる)ブラックパンサー党トリビュ