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2009年7月10日のブックマーク (5件)

  • WEBアニメスタイル | アニメ様365日 第165回 エピソードで振り返る『クリィミーマミ』4

    前回書いたように、31話「優のフラッシュダンス」で、僕は望月智充のファンになった。『クリィミーマミ』における彼は、常に作画監督の後藤真砂子とコンビを組んでおり、望月&後藤コンビの作品と書く方が適切なのだが、話を分かりやすくするため、ここでは望月智充担当回という言い方で話を進めたい。 「優のフラッシュダンス」の次に、望月智充が手がけたエピソードが37話「マリアンの瞳」(脚/島田満 絵コンテ・演出/望月智充 作画監督/後藤真砂子)だ。僕が一番好きなエピソードが「優のフラッシュダンス」なら、一番感心したエピソードが「マリアンの瞳」だ。 タイトルになっているマリアンの瞳とは、150年前に、リヒテンゲルの王女マリアンが作らせたウェディングドレスだ。そのマリアンの瞳が、マミとめぐみが出演するファッションショーで使われる事になり、パルテノンプロに持ち込まれた。マミはたまたま、小部屋でマリアンの瞳を目に

  • WEBアニメスタイル | アニメ様365日 第164回 エピソードで振り返る『クリィミーマミ』3

    25話「波瀾! 歌謡祭の夜」、26話「バイバイ・ミラクル」において、優はマミに変身する力を失ってしまった。27話「フェザースターへ!」でフェザースターでの冒険を経て、優は魔法を取り戻すのだが、それと引き替えに冒険に同行した俊夫が、優に関する記憶の一部を失ってしまう。彼は、優とマミが同一人物である事を忘れてしまったのだ。一視聴者である僕が見ても、優と俊夫とマミの関係をシリーズ前半と同じ状態に戻そうとする制作者の意図は明らかで、この話を観て「ちょっと強引だなあ」と思った。28話「ふしぎな転校生」では、優のクラスに日高守という少年が転校してくる。守は自然や動物が好きな少年であり、すぐに優と友達になった。ひょっとして、優、俊夫、守で新しい三角関係になるのかと思ったが、そうはならなかった。守は恋愛には疎い男の子だったのだ。そんなこんなで、『クリィミーマミ』シリーズ後半がスタート。シリーズ後半は、前半

  • WEBアニメスタイル | アニメ様365日 第163回 エピソードで振り返る『クリィミーマミ』2

    前回の「第162回 エピソードで振り返る『クリィミーマミ』1」で、「『渚のミラクルデュエット』での彼(望月智充)の仕事は演出処理だが、あちこちに彼のよさが出ていた」と書いた。更新した後にとある業界の人から、実際には8話は水谷貴哉と望月智充が、それぞれ1パートずつ絵コンテと演出処理をやっていたという情報をいただいた。それから読者のnorakuroさんからも、望月智充ファンクラブのリストに、当該話数のBパートで絵コンテを担当したという記述があると指摘していただいた。そうだったら納得だ。機会があったら、きちんと裏をとりたい。 昨日取り上げた以外で、第1クールのエピソードで印象に残っているのが、11話「パパは中年ライダー」(脚/戸田博史 絵コンテ/案納正美 演出/市川五領 作画監督/遠藤麻未)と13話「鏡のむこうのマミ」(脚/柳川茂 絵コンテ・演出/水谷貴哉 作画監督/遠藤麻未)だ。「パパは中

  • WEBアニメスタイル | アニメ様365日 第162回 エピソードで振り返る『クリィミーマミ』1

    今回から、印象的なエピソードを中心に『魔法の天使 クリィミーマミ』を振り返ってみたい。1話「フェザースターの舟」(脚/伊藤和典 絵コンテ・演出/小林治 作画監督/河内日出夫)は、優がフェザースターの舟と出逢い、ピノピノから魔法を授かり、初めてクリィミーマミに変身するまで。 1話前半で、優はローラースケートとローラースティックで街を軽快に走りまわる。彼女の活発なキャラクターと、ローラースティックという洒落たアイテムが新鮮だった。ローラースティックと、俊夫の自転車の追っかけが、なぜかパトカーやヘリまで巻き込んでしまうドタバタは、なにやらアニメ『うる星』チックだった。 フェザースターの舟は競馬場の上空に現れるのだが、舟は半透明で背景が透けて見える。また、手前にヘリや鳥を飛ばす事で巨大感を表現。舟が近づくと競馬場の柵が地面から抜け宙に浮き、紙くずが舞ったりと異常現象が起きる。フェザースターの舟は

  • WEBアニメスタイル | アニメ様365日 第161回 『魔法の天使 クリィミーマミ』

    『魔法の天使 クリィミーマミ』は新鮮な作品だった。ロボットアニメ史において『機動戦士ガンダム』がそうであったのと同じくらい、魔法少女アニメの歴史において『クリィミーマミ』は画期的な作品だった。僕は今までも数度『クリィミーマミ』について書いているのだけど、ちゃんと書けた実感がない。今回は何度目かのチャレンジだ。 森沢優は、小学4年の元気な女の子だ。ある日、彼女は夢嵐に遭ったフェザースターの船を助けたことから、妖精ピノピノに1年の期限つきで魔法のステッキを渡される。その力で16歳くらいの美少女に変身した彼女は、芸能プロダクションであるパルテノンプロの立花慎悟にスカウトされ、クリィミーマミとして歌手デビューする事になる。優は、両親や周囲の人達に自分がマミだという事を隠し、芸能活動を続ける。優の年上の幼馴染みであり、想いを寄せている大伴俊夫も、マミの大ファンになった。優は俊夫がマミに夢中なのが、ち