京都造形芸術大(京都市左京区)が名称を「京都芸術大」に変更すると大きな混乱を招くとして、京都市立芸術大(同市西京区)は2日、造形芸大を運営する学校法人瓜生山(うりゅうやま)学園に対し、新名称を使用しないよう求める訴訟を大阪地裁に起こした。「本学は京都芸大などの略称を使用し、京都芸術大の名称でも親しまれている」とし、不正競争防止法が禁じる不正競争行為にあたるなどと主張している。 造形芸大は開学30年記念事業の一環で来年4月に名称変更することを決め、先月27日に文部科学省に届け出た。幅広い芸術教育・研究に取り組むことをアピールするのが狙いで、略称は「瓜芸(うりげい)」「KUA」とし、市立芸大の略称の「京都芸大」「京芸」は使わないと説明している。