パンデミック条約と新型コロナワクチンに反対する集会に参加する人たち=東京・日比谷公園で5月31日、國枝すみれ撮影 5月31日、東京・日比谷で「WHOから命をまもる国民運動大決起集会」が始まった。 「日本政府はテドロス(WHO)事務局長の解任を要求せよ」 「WHO脱退を閣議で決めろ」 全国から日比谷公園大音楽堂(通称・野音)に集まった人々が厚生労働省のある霞が関の方角に顔を向けて叫ぶ。 集会の目的は「WHOを盲信(もうしん)する日本政府から国民の命を守る」こと。率いるのは、新型コロナウイルスワクチンに反対する団体だ。 同じ頃、スイスではWHO総会が開かれ、感染症の世界的大流行(パンデミック)の予防や対応を定めたパンデミック条約の創設に向けた議論が行われていた。 集会の参加者はコロナワクチンは「毒」と信じている。WHOがパンデミック条約を作り、緊急事態が宣言された際の対応手続きを定める国際保健