自民党の上野通子(みちこ)元首相補佐官(参院栃木選挙区)が2020年、自らが代表を務める党支部に計740万円を寄付し、所得税の一部を控除される税優遇を受けていたことが判明した。毎日新聞の取材に対し、税優遇を受けた事実を認める一方、政治資金パーティー裏金事件で安倍派からキックバック(還流)された資金を原資として寄付したことは否定した。 栃木県選挙管理委員会が毎日新聞に開示した「寄付金(税額)控除のための書類」によると、上野氏は20年1~12月、計13回にわたり計740万円を自ら代表を務める「自民党栃木県参議院選挙区第1支部」に寄付し、税控除の対象として記載した。 上野氏の事務所は取材に対し「租税特別措置法上、資金管理団体とは異なり、選挙区支部については控除できないとはされていないことから控除申請をしていた。法律上は問題がないものの、道義的観点から今後の控除は差し控える」と文書で回答した。
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