拙文、ハフィントンポスト「医学の歴史」から引用すれば、(http://www.huffingtonpost.jp/motoi-miura/america_history_b_11422252.html)アメリカは、植民当初、医学校など皆無で、時間を重ねるごとに、キリスト教の聖職者などを中心にして医学校の創設が始まり、合わせて病院も建設された。また、南北戦争は医療技術の発展に拍車をかけるターニングポイントとなった。 そして、20世紀の初頭に、「フレクスナーレポート」という、アブラハム・フレクスナーが行なった、全国的な医学部の教育の質に関する調査によって、教育水準が上がったという報告が存在する。それに対して、フレクスナーレポートは別の意図があったのではないかという主張も存在する。以下で後者の主張を具体的に考察する。 フレクスナーレポート発行以前の初期の頃は、患者の希望に合わせて患者が最適な治療