◆ SUID ( Set User ID ) Linuxでは、ユーザはUIDと呼ばれるID番号で管理されています。一時的に別のUIDのユーザに変更できる 機能のことをSUID(Set User ID)といいます。SUIDで一般ユーザがroot権限でファイルを実行できます。 ※ 通常の実行ファイルは実行者の権限で動作しますが、SUIDが設定されていると実行ファイルの所有者権限で動作させられます。 SUIDの使用例を見てみます。例えばパスワード変更は、/etc/shadowファイルを編集する必要があるが、 このファイルの変更権限は一般ユーザにはありません。しかしパスワード変更コマンド( passwd )には SUIDが設定されているため、一般ユーザがpasswdコマンドを実行した場合においても、passwdコマンド の所有者であるroot権限で実行できます。なおSUIDが設定されているファイル