オヤジたちの「よろず屋」を結成した大木さん。新聞広告などでも呼びかけ、被災者の悩みに応えている(写真:夕刊フジ) 宮城・気仙沼の“オヤジたち”が評判を呼んでいる。人手がない行政やボランティアに代わり、被災者の「SOS」を受けては、今日も無償で奔走する。かゆいところに手が届く、熱いオヤジたちの「よろず屋」だ。 (震災取材班) 「はーい、大丈夫ですよっ!」。電話のオーダーに威勢のいい返事が響き渡る。声の主は、気仙沼で居酒屋「旬味寺田屋」を営む大木康幸さん(48)。被災者を助ける「よろず屋」を立ち上げ、さまざまな悩みに応えている。 きっかけはこうだった。あの日、幸いにも被害を免れた大木さん。少しでも支えになろうと、地元・松岩中学校、昭和53(1978)年度卒の被災した同級生十数人ら家族を自宅に招き入れることにした。 「ヤケ酒を飲んで、気仙沼や昔話に花を咲かせて憂さ晴らしをしていましたが、働