日本有数の温泉街である日光の鬼怒川温泉。その一部で廃業した大型ホテルなどの建物が放置され、「日本の九龍城砦」などとしてSNSで度々、話題になっています。地域では不法侵入により撮影された動画や写真が拡散し、風評被害につながるという困りごとも。日光市に話を聞きました。(withnews編集部・朽木誠一郎) 栃木県日光市の鬼怒川温泉は、その名の通り、谷間に流れる鬼怒川周辺に温泉街が発展しています。右岸は大規模ホテルや旅館が立ち並び、日本有数の温泉街のイメージそのものですが、左岸にはそれにそぐわない光景が広がります。 それが崖に張りつくようにして建てられ、現在は放置される巨大な廃ホテル群です。独特の雰囲気を放つ鬼怒川温泉の廃ホテル群はネットでも度々、話題になり、「日本の九龍城砦」などと呼ばれることもあります。 報道陣に公開された廃ホテル内には、落書きなどのイタズラの跡も。物品やゴミが放置されており