1926年4月にヒューゴー・ガーンズバックにより創刊。今日の目から見ると、紙質が安っぽくて表紙絵がけばけばしい、古典的なパルプ・マガジンである。表紙絵の多くは有名なSF画家フランク・R・パウルが手掛けた。タイトルロゴは、誌名の1文字目のAから最後のSまでを段々と小さく描いたもの。当時のパルプ・マガジンで主流だった探偵、西部劇、パイロット、少女、沼地の怪物や、複合ジャンルは扱わず、元来「サイエンティフィック・ロマンス」と呼ばれていたスタイルの物語ばかりを掲載した。ガーンズバックは「サイエンティフィクション」(略してstf/ステフ)という合成語を作ってこのジャンルを表した。これが後年「サイエンス・フィクション」(略してSF/エスエフ)として知られるようになるジャンルである。 けばけばしい外観にもかかわらず、ガーンズバックは高級な商品にしようとしていた。ほとんどのパルプ・マガジンはおよそ180