ニューヨーク(CNN) 国連安全保障理事会は27日、スーダンのアビエイに4200人の平和維持活動部隊を派遣する決議を全会一致で採択した。 決議によると、兵士4200人と警察官50人などで構成する「国連アビエイ暫定治安部隊(UNISFA)」を半年の予定で派遣し、スーダン政府軍と南部側のスーダン人民解放軍(SPLA)の配備状況の監視・確認に当たる。 スーダンでは南部の独立を7月9日に控え、政府軍とSPLAとの間で南北の境界をめぐる衝突が激化。両者は第三者による監視が必要との判断で基本合意し、アビエイへの平和維持部隊派遣を認める合意文書に1週間前に調印した。 クリントン米国務長官は安保理決議の採択を歓迎し、「アビエイは長年にわたり、地域に緊張をもたらしてきた」「われわれは関係者に即時停戦を求め、衝突の影響を受けた罪のない民間人に人道支援を届ける活動のための自由なアクセスを求める」との談話を発表し
(CNN) 米中西部を流れるミズーリ川が氾濫し、ネブラスカ州にある2基の原子力発電所の一帯が洪水に見舞われている。米原子力規制委員会(NRC)は23日、両施設とも安全対策は万全との見方を示し、たとえミズーリ川の氾濫が数週間続いたとしても、発電所に被害が出ることはないと強調した。 同州のフォートカルフーン原発は、既に敷地の一部が60センチの水に浸かった。しかし原子炉や変圧器などの重要設備は防水壁で囲み、非常用のディーゼル発電機や送水ポンプ、土のう、消火装置などの設備も増強。同原発は周辺一帯の洪水を受けて6月6日に「異常事態」を宣言、NRCが検査官を派遣して24時間態勢で状況を見守っている。燃料補給のため運転は4月から停止中だという。 一方、フル稼働中のクーパー原発も19日に異常事態を宣言したが、現時点で敷地の浸水には至っていない。NRCは、もし必要になれば同原発の検査官も増員する意向だとして
(CNN) 中東イエメンの内務省当局者は23日までに、同国南東部ムカラ市にあるアルマクラ刑務所で22日、脱獄事件が起き、国際テロ組織アルカイダ系の構成員63人が逃亡したと述べた。同国の国営サバ通信が伝えた。 この脱獄で受刑者3人が死亡、2人が逮捕された。刑務所の警備員1人も死亡した。サバ通信によると、長さ35メートルにわたって掘られたトンネルを通じて逃げた。目撃証言によると、脱獄が起きる前、武装グループが現地時間の22日午前8時ごろに刑務所を攻撃、砲撃を加えるなどしていた。 イエメンでは現在、サレハ大統領の即時退陣を求める反政府派や一部部族と政府軍の武力衝突が続いている。テロとの戦いでイエメンを支援する米国は、政情不安で国内に拠点を持つアルカイダ系の勢力伸長を警戒している。イエメンでは「アラビア半島のアルカイダ」(AQAP)が活動、米国などへの航空テロ未遂事件を起こしている。 サレハ大統領
メキシコ市(CNN) メキシコ連邦警察は21日、大規模麻薬組織「ラ・ファミリア・ミチョアカナ」の主要幹部、ホセ・メンデス容疑者を拘束した。 メキシコ治安当局の報道官は、メンデス容疑者の拘束により、当局は同組織に「圧倒的な打撃」を与えたと述べた。拘束作戦に伴う衝突や負傷者は報告されていないという。 カルデロン大統領はインターネットの簡易投稿サイト、ツイッターの公式アカウントに「連邦警察は、最も重要な指名手配者の1人を拘束した。おめでとう」と書き込んだ。検察当局は同容疑者の逮捕につながる情報に3000万ペソ(約2億円)の賞金をかけて行方を追っていた。 治安当局者らによると、同組織は10年以上前に中西部ミチョアカン州で活動を始め、メンデス容疑者らが他州への拡大を進めた。麻薬密輸の一方で弱者の味方を名乗り、メンバーには麻薬やアルコールの使用を禁じるなど厳しい訓練を課す。連邦警察は昨年、同組織の精神
(CNN) スーダン南部の分離独立を7月9日に控え、政府軍(SAF)が南部との境界に近い南コルドファン州で大規模な軍事作戦を計画しているとみられる。同国の情勢を衛星から監視するプロジェクト、SSPが18日、明らかにした。 SSPは暴力を早期に警告するため、衛星写真に現場からの報告を合わせた情報を提供している。17日撮影の写真によると、同州の州都カドグリにSAFのものとみられる車両が少なくとも89台展開している。この中には重火器の輸送トラックなども含まれる。 同市内に設けた国連平和維持部隊の拠点周辺に、少なくとも300棟の仮設住宅が集まっていることも分かった。数千人の住民が避難を強いられている状況がうかがえる。 SSPによると、こうした写真は、同州内でSAFと南部側のスーダン人民解放軍(SPLA)との緊張が高まっていることを示す。国連からの情報も、SAFが大規模作戦を実施する可能性を示してい
ベルリン(CNN) ドイツ北部を中心に腸管出血性大腸菌O104の感染が広がっている問題で、ドイツ保健当局は10日、欧州で新たに4人の死亡を確認した。大腸菌による死者は31人となった。 ドイツ保健当局は、ドイツ西部ノルトライン・ウェストファーレン州の家庭のゴミ箱に残っていたスプラウト(新芽野菜)からO104が検出されたと発表した。O104が実際に農作物から検出されたのは今回が初めてだ。 ドイツ連邦食糧・農業・消費者保護省の広報担当によると、スプラウトはすでに感染被害が広がっているドイツ北部産と見られるという。 またロベルト・コッホ研究所のブルガー所長は記者団に対し、同じレストランで食事をした17人が発病したことから、ドイツ保健当局は同レストランで出されたもやしが感染源と断定したと語った。ブルガー氏によると、当局者が感染者に聞き取り調査を行ったところ、いずれももやしの入った料理を食べていたとい
バグダッド(CNN) イラクの首都バグダッドで政府関係者が殺害される事件が相次いでいる。9日には4件の殺人事件が起き、被害者4人のうち3人までが政府関係者や公務員だった。 同国で殺害された政府関係者は過去数カ月で数十人に上っている。いずれも消音装置付きの短銃で射殺したり、車に爆弾を仕掛けたりする手口が使われた。 9日はバグダッド市内の裁判所に勤務する裁判官が帰宅途中に射殺され、市北部では公営企業のトップが車を運転中に撃たれて死亡。市西部では警察幹部が自宅近くで車を運転中に射殺された。 さらに、車に仕掛けられた爆弾が爆発して男性1人が死亡する事件も起きた。 暗殺とみられる事件が相次いでいることを受け、政府関係者の中には車種を変えたり通勤ルートを変更したりする動きも出ているという。 バグダッドでは同日、酒類販売店に爆発物が仕掛けられて店が損壊、市中心部の喫茶店付近で路上爆弾が爆発し2人が負傷す
(CNN) ベネズエラ北部のパラグアナ半島でイランがミサイル基地の建設を進めているとの記事がドイツ紙ウェルトに掲載され、波紋を呼んでいる。ベネズエラ当局は報道内容を否定し、米当局も裏付けとなる証拠はないとの見解を示した。 同紙が今月伝えたところによると、基地の建設が予定されているのはカリブ海のオランダ領キュラソー島にある米軍基地から約100キロ、コロンビア国境から約120キロの地点。 ベネズエラのチャベス大統領とイランのアフマディネジャド大統領が昨年10月、ベネズエラ防衛を目的とした中距離ミサイルの共同開発などで合意し、すでにイラン革命防衛隊傘下の建設会社の技術者グループが現地を訪問したという。建設計画には司令センターや監視塔、弾頭や燃料の保管庫も含まれ、イランは初期段階で数千万ドルを投じたとされる。 一方、ベネズエラのマドゥロ外相はこの記事を「途方もないうそだ」と批判。エリアス・ハウア副
(CNN) 英物理学者、スティーブン・ホーキング博士(69)が英紙ガーディアンとのインタビューで、天国や死後の世界は実在せず、「おとぎ話」にすぎないとの主張を展開した。 15日付の同紙によると、ホーキング氏は人間の脳を「部品が故障すれば機能が止まるコンピューター」と考えていると述べた。そのうえで、「壊れたコンピューターには天国も死後の世界もない。それは暗闇を恐れる人々のためのおとぎ話だ」と主張している。 同氏はまた、21歳で筋萎縮(いしゅく)性側索硬化症(ALS)と診断された自身の死について「私は過去49年間、早死にすると言われながら生きてきた」「死を恐れてはいないが、急いで死ぬつもりもない。その前にやりたいことがたくさんある」と語った。 ホーキング氏は昨年9月に出版した著書「The Grand Design」(邦題:ホーキング、宇宙と人間を語る)で、宇宙は神が創造したのではなく、重力の存
ニューヨーク(CNNMoney) 「グーグルが密かに大規模なユーザーのプライバシー侵害に乗り出した!」。全大文字の仰々しいタイトルを付けた電子メールが先週、ジャーナリストや著名ブロガー宛てに出回った。 このメールはグーグルのプライバシー問題についてマスコミが騒ぎ立てることを狙ったものだった。しかしその後の取材で米SNS(交流サイト)大手のフェイスブックが企業広報コンサルティング大手バーソン・マーステラと契約し、反グーグルキャンペーンを展開させていたことが発覚した。 フェイスブックとグーグルの間ではSNS事業をめぐる競争が激化。SNS最大手のフェイスブックをグーグルが追い上げる展開となっている。 バーソンは先週から問題のメールの送信を開始した。3日にはプライバシー問題を専門とする著名ブロガー、クリストファー・ソゴイアン氏にメールで接触して論説記事の執筆を促し、その記事をワシントン・ポストなど
(CNN) 「永遠の都」と呼ばれたローマが大地震で壊滅する――。インターネットで数カ月前からそんなうわさが広まり、地震当日とされた11日には店を閉める商店やローマから脱出する市民が相次いだ。 きっかけは、1979年に死去した地震学者のラファエル・ベンダンディ氏が、2011年5月11日に大地震が起きると「予言」していたことだった。 日本での大地震発生や、夜明け前に惑星が直列する現象が同日起きたことも重なって、ローマ市民の間にはパニックが広がり、半分近い商店が店を閉めた地域もあった。 結局、予想されたような大地震は来なかったが、それでも一部住民は万が一に備えて避難した。学校では多くの生徒や児童が欠席し、警察によると道路はローマから脱出する車で普段よりも混雑が激しくなった。 ベンダンディ氏は、惑星の直列によって地球の重力に変化が生じ、大地震が起きるとの説を唱えた。しかし国家地球物理学・火山学研究
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
処理を実行中です
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く