国家に翻弄(ほんろう)される夫婦を演じたノオミ・ラパスとトム・ハーディ - (C) 2015 Summit Entertainment, LLC. All Rights Reserved. 1950年代、スターリン政権下のソビエト連邦において、子供を狙った連続殺人事件を追う男の苦悩を描いた映画『チャイルド44 森に消えた子供たち』。2008年に発表した原作小説でデビューを果たし、現在もベストセラー小説家として活躍する英国人作家トム・ロブ・スミスが、本作について語った。 映画『チャイルド44 森に消えた子供たち』フォトギャラリー 実在した連続猟奇殺人犯アンドレイ・チカチーロの犯行をモデルに、死体に共通のしるしが残された44人の子供たちの殺人事件を捜査する国家保安局員・レオの姿を描く本作。犯人を追うミステリー要素以上に、スターリン支配下の共産党が掲げた「殺人は資本主義の病」という虚構に阻まれ、