K-POPが今引き起こしている最大の問題は、洋楽なんか一切興味なく、また興味を持ったことさえないと思われる大量の女性ファンが、輸入CDショップをうろちょろしているということなのではないか。ぼくは、ここで洋楽ファンの側に立って、「K-POPと洋楽を一緒にしないで欲しいよなあ」と言いたいわけではない。むしろ、そういう軋轢がありうべきことも考慮した上で、「じゃあ、K-POPって一体なんなわけ?」と問いたいのだ。CDが売れない、商売にならない、といったことが盛んに叫ばれるこのご時世にあって、今一番熱心に「輸入盤」を買っているのは、きっとK-POPファンなのだ。これって考えてみるとかなり妙な事態なんじゃないだろうか。 K-POPファン(およびかつての「韓流」ファン)といえば、どちらかというとドメスティックな志向をもった女性が中心を占めるのはイメージとして理解できると思う。彼女たちは、決して先鋭的な音