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ブックマーク / note.com/nedikes (5)

  • 【言葉遊び空論19】無駄口 ~引き継がれる一体化~|にぅま

    1960年代を 代表する グループサウンズ『ジャッキー吉川とブルー・コメッツ』 楽曲「ブルー・シャトー」は 大々的なヒットを飛ばし 当バンドの 代表曲としても 名高い それから 程なくして この曲を元にした とある替歌が 世に伝わる所となった 【元歌】 森と いずみに かこまれて しずかに 眠る ブルー ブルー ブルー シャトー ↓ 【替歌】 森とんかつ いずみにんにく かこんにゃく まれてんぷら しずかにんじん 眠るんぺん ボロ ボロ ボロ シャツ 世代の方 知る方は この替歌を 口ずさんでみるのも 良いだろう それは置き ここで ある点に 目がいく 最後の一節を除く 他の歌詞に それぞれ末尾に 余計な言葉が 音で重なる形で 付け加えられている事が おわかりだろう ひょっとすると 「ブルーシャトー」よりは これと同型の替歌が 施された 「森のくまさん」(出だし:あるひんけつ...)を 知

    【言葉遊び空論19】無駄口 ~引き継がれる一体化~|にぅま
  • 【ことば雑考】『巨頭オ』考|にぅま

    2006年 その話は ネットの片隅で 静かに 語られていた 2ch『死ぬ程洒落にならない怖い話集めてみない?』(通称「洒落怖」)スレ発祥の ストーリー「巨頭オ」は 現在も 語り継がれる 有名な怪談の一つだ 他の名高い 洒落怖の話が 非常に長編が多い事に比して この「巨頭オ」の全編は ショートショートの如く 極めて短い だが 話中に登場し 通称にまで 定着した その「巨頭オ」なる 文字化けのような 不気味な字面は 相当に 読み手のインパクト欲求を 鷲摑みせずには いられなかった スレ投下当時 ほぼほぼ 話題にさえ されていなかった この 現国テストの長文読解問題より 短い書き連ねが 洒落怖の中でも これほど認知高く 広まる怪作になろう事など 投稿者は 思ってもみなかっただろう さて 稿は その 「巨頭オ」についての 雑考だ とはいえ 初めに 断りの一太刀を 申し入れなければならない 稿で

    【ことば雑考】『巨頭オ』考|にぅま
  • 【ことば雑考】『禁后』考|にぅま

    2ch(現5ch)オカルト板内の 「死ぬ程洒落にならない怖い話を集めてみない?」スレッド 略称と共に そこに投稿された 怪談・怪異譚を称した「洒落怖」は 独立した一つのホラージャンルとして 聳立していると言っても 良いだろう 中には 長編の代表作としても名高い 「姦姦蛇螺」「リゾートバイト」「リアル」といったモノも 含まれている(今挙げた 三話を含む いくつかの話は 当スレッドが初出ではなく 元々 別の投稿サイトに 寄せられていた話が 転載されたモノである事が 判明している) 「洒落怖」の 特に長編においては 核心となる部分が 未解明のままに 終わるモノが その多くを占めている為 ホラー的雰囲気を 楽しむ他 「考察」という形で 楽しまれている面も 大いに散見している 『パンドラ[禁后]』(以下『禁后』と表記する)は 「洒落怖」の中でも 一際強く 考察欲求を 呼び起こす ストーリーであると 

    【ことば雑考】『禁后』考|にぅま
  • 【ことば雑考】『天竺老婆』考|にぅま

    「天竺老婆(てんじくろうば)」 この 一生涯 知らずに終える人の方が 圧倒的に 多いであろう字面 それは まるで 妖怪の名で あるかのような 強烈な印象を与える これは 岩手県奥州市江刺区稲瀬に 実際に存在する地名だ いわゆる 小字地名であり 余程詳しい 地図や 地名辞典でなければ 掲載すらされていない 地名である (参考:『ようこそ!地図に載らない小字地名の世界へ』) ましてや 掲載されていたとしても 単に 表記と振り仮名を 添えているに過ぎず また由来を解説しているケースは 殆ど無く 「由来不明の地名」と 見なされている程だ (参考:【珍地名】天竺老婆に行ってみました) 項では この「天竺老婆」の由来について 筆者が現時点で 蒐集し得た 微々たる情報を頼りに その由来を探る ◆ 「天竺」の意味 真っ先に 目を見張るのは 「天竺」 という言葉だろう 天竺 と言えば インド それが 通常

    【ことば雑考】『天竺老婆』考|にぅま
  • 【言葉遊び空論12】完全ダジャレ・畳文|にぅま

    「押し倒した」 という語がある 一見すれば 何でもない 言葉ではあるが 「おしたおした」と かな表記に直すと 興味深い事が 判明する ”おした”という 文字列を そのまま2度 繰り返すだけで 一文として成立しているのである この事に 気付いた際 ただならぬ 感動を憶えた という体験の持ち主は 筆者を除いては そう居られないだろう それは さて置き このような 特定の文字列を そのまま2度 繰り返して 成立させた文章を 完全ダジャレもしくは畳文と呼ぶ 似たもので 畳語を 思い浮かべる方も おられよう 畳語とは ある文字列の 繰り返しで 構成される”語”を言い 複数・継続・強調の表現(例:山々・休み休み・あるある)の他 オノマトペ表現(例:コロコロ・ギラギラ)で 使用される合成語である 繰り返された文字列が 一単語となるのが「畳語」であり 一文・文章となるのが「畳文」すなわち「完全ダジャレ」(

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