大津市で昨年10月、市立中学2年の男子生徒(当時13歳)がいじめを苦に自殺したとされる問題で、越直美市長は25日、市役所で、遺族側と初めて面会し、自殺直後に市教委が行った全校生徒へのアンケート調査について、「ずさんで不十分な調査だった。深くおわびしたい」と謝罪した。 遺族側は、市が設ける外部調査委員会の公開と委員の人選について要望を伝えた。 遺族側は父親と代理人の弁護士が出席し、市に派遣されている文部科学省職員2人も同席した。冒頭、越市長は「市長就任後、訴訟が提起された2月の時点で再調査すべきだった」と陳謝し、「外部調査委で不十分なところを再度、調査したい」と述べた。 遺族側は、外部調査委の会議に関して「個人情報への配慮が必要であれば、一般公開でなく関係者に公開する形にしてほしい」と要望。外部調査委の役割として「市の過失責任の解明も必要」とした。