JR東海の山田佳臣社長は19日、名古屋市で記者会見し、リニア中央新幹線が開業した場合に滋賀県内で東海道新幹線の新駅を設置する可能性について「あり得ない」と、明確に否定した。 滋賀県の嘉田由紀子知事が8月、会合の場で「リニアが通れば東海道新幹線の役割が変わる。よりローカルな機能が必要になる」と述べ、東海道新幹線の新駅は不要とする従来の姿勢を転換し、設置に向けた議論の必要性を訴えていた。 嘉田氏は平成18年に滋賀県知事に初当選し、同県栗東市で開業予定だった新駅の計画を19年に中止させた。山田社長は当時副社長で、責任者として計画撤回の対応に追われた経緯がある。 山田社長は感想を問われ「もう終わった話で(正式な要請は)来ないと思う」と語った。