(ブルームバーグ):高齢化が加速する先進国ではインフレ圧力が高まる可能性があると国際決済銀行(BIS)とフィンランド銀行(中央銀行)の調査担当者が指摘し、日本銀行の白川方明前総裁や米セントルイス連銀のブラード総裁の見方に異議を唱えた。 ミカエル・ジュセリウス、エロッド・タカッツ両氏は、若年層と高齢者層が生産より消費を多くすることでインフレ圧力を高めると指摘。人口においてより大きな割合を占める労働年齢の人々はその反対で、物価圧力を弱めるという。先進22カ国の1955-2010年のデータを基に研究論文をまとめた。 両氏は「われわれの研究結果は高齢化が最終的にインフレ圧力を小さくするのではなく、高める可能性を示唆しており、支配的な見方と逆だ」と説明。「インフレ圧力が最も大きいのは高齢化が最も急速に進むと見込まれる国々になるだろう。ギリシャやイタリア、韓国、スペインは5ポイント以上のインフレ率