【コラム】それでも政府を信じる日本人 東日本巨大地震 東京では最近、桜が満開だ。上野公園など都内各地は多くの花見客で久々に活気を取り戻している。上野動物園も、中国からやって来たパンダを一目見ようと子供たちで賑わっている。例年、この時期に日本各地で行われる夜桜見物は自制されているものの、町全体が少しずつ本来の姿を取り戻しつつある。水道水が放射能で汚染されているとのニュースが流れた直後、一時はスーパーなどから消えた水も、今では普通に買えるようになった。品薄状態が続いていたカップ麺やティッシュなどの日用品も再び店頭に並んでいる。自発的な節電運動が拡大し、東京の夜には以前ほどの華やかさはないが、路地裏の居酒屋には若い男女の笑い声が帰ってきた。被災者を意識して節約ばかりするのは、逆に復旧の妨げになるという認識も徐々に広まり、デパートや商店街などでは買い物客が増え始めている。 市民は普段の生活を取り戻