『カンプノウの灯火 メッシになれなかった少年たち』(豊福 晋/洋泉社) フットサルで小学生の男子2人と知り合った。彼らはサッカー部に所属し、練習がない日は公園でボールを蹴るほどサッカーが好きだという。なのに、彼らの親は「中学では他の部活に入ったほうがいい」と勧めている。「進学先のサッカー部のレベルは高く、レギュラーは無理そうだから」だそうだ。他のチームメイトたちの親も同じ考えで、2人以外は中学では他の部活に入るらしい。サッカー部からの転出先は「卓球部」が人気とか。唖然とした。 誰だってレギュラーになって試合に出たい。だが、補欠でも部活に参加したり 、好きなスポーツを続けることは無意味なのだろうか? スポーツの秋に、スポーツをする意味を考えてみたい。課題図書は『カンプノウの灯火 メッシになれなかった少年たち』(豊福 晋/洋泉社)だ。 カンプノウとは、スペイン・カタルーニャ州にあるサッカー専用