(CNN) 北半球では夏本番が迫っている。ただ、私たちが一段と強い日差しやうだるような暑さに備えているいま、地球は太陽から最も遠い位置で自転中だ。 米東部時間3日午後3時55分、地球は「遠日点」と呼ばれる位置に到達した。遠日点とは太陽を周回する軌道上で最も遠い点のことで、太陽からの距離は最接近時に比べ約480万キロ遠くなる。 この現象は毎年7月上旬に発生するが、もしかしたら逆説的に思えるかもしれない。太陽から最も遠くにいるのなら、もっと涼しくてもいいのではないか、と。 人々は距離の近さと熱を結びつけて考える傾向にあるので、一見すると、地球の太陽からの距離の変化によって季節が生じるという発想は自然に思える。だが、距離はほとんど関係ない。 気温が季節ごとに変化する本当の理由は、地軸が傾いている点にある。 地球は約23.5度の傾きで自転していることから、地球の各地域では1年の時期によって受け取る
