バカミスというミステリのカテゴライズをご存知だろうか? この「バカ」だが、決して小説をバカにした意味合いではなく、「そんなバカな!」という驚きの意味を込めたものだ。思わず「そんなバカな!」と驚いてしまうほどの意外性のあるトリックや、現実性をガン無視したアクロバティックなトリックが特徴だ。人によっては怒ってしまうかもしれない。 「普通のミステリじゃ満足できない」「意外性のあるトリックに驚きたい」という人にこそバカミスを薦めたい。バカミスは意外性・娯楽性を過剰に追求した結果、ありえない展開が多々起こるがそこは多めにみてほしい。 普通のミステリに満足できなくなり、バカミスをこよなく愛している僕が厳選したバカミスを紹介したい。 スティームタイガーの死走 / 霞 流一 六枚のとんかつ / 蘇部 健一 三崎黒鳥館白鳥館連続密室殺人 / 倉阪 鬼一郎 四神金赤館銀青館不可能殺人 / 倉阪 鬼一郎 黒い仏