ノーベル物理学賞の受賞が決まり、文化勲章を受けた中村修二さんが3日記者会見で、青色LEDの開発を巡って関係が悪化していたかつての勤務先の化学メーカー、日亜化学工業との関係の改善を図りたいという意向を示したことに対して、日亜化学工業は4日「弊社に対する深い感謝を公の場で述べておられ、それで十分と存じており、中村教授が物理学に大きく貢献する成果を生みだされるよう、お祈りしております」というコメントを出しました。 ノーベル物理学賞を受賞する理由となった青色LEDの開発を巡っては、中村さんが、当時、勤めていた徳島県の日亜化学工業に対して、発明の報酬を求める裁判を起こし、会社側が総額8億4000万円余りを支払うことで和解に至っています。 中村さんは、3日の文化勲章の親授式のあと記者会見し、「裁判によって日亜とは関係が悪い状態だが、徳島を訪れ、社長と会ってできれば関係の改善を図りたい」などと述べました