かつては水晶の独壇場だった発振器市場において、MEMSの存在感が高まっている。温度補償機能を備えていない最もシンプルなタイプの発振器では、MEMSの出荷数が既に水晶を上回っている。そのMEMS発振器市場でシェア90%を獲得しているのがSiTimeだ。 メガチップス傘下のSiTime(サイタイム)は、MEMS発振器を手掛ける数少ないメーカーだ。 かつては、MEMS発振器の開発や研究を手掛けるメーカーは複数存在した。例えばSilicon Laboratories、Discera(ディセラ:Microchip Technologyが2013年に買収)、IDT、新興企業だったSand 9、そしてAvago Technologiesも内部で研究開発を行っていた。 SiTimeのマーケティング担当Executive Vice PresidentであるPiyush Sevalia氏は、「だが現在は、Si