映画の制作・配給、ラジオ配信、舞台、畑での穀物栽培……。 これらはすべて渋谷、三軒茶屋の人気カフェ『カフエ マメヒコ』での取り組み。こうした“多様な”活動の背景には、経営を続けていくための哲学がありました。次への活動の“種”を蒔き続けた、代表井川啓央さんの“カフェ以前”の原点から、『カフエ マメヒコ』誕生までを伺ってきました。 (インタビュー・文/沖中幸太郎) カフエ マメヒコの“種”を蒔く オーナー井川氏が自分発注の仕事を続ける理由 井川啓央(いかわ・よしひろ) カフエ マメヒコ オーナー 株式会社セレンディピティ代表取締役 1973年北海道生まれ。日本大学芸術学部放送学科中退後、フリーのテレビディレクターに。03年デジタル放送のコンテンツ制作を手がける株式会社セレンディピティを設立。05年三軒茶屋に「カフエ マメヒコ」をオープン。現在、渋谷ほか3店舗。カフェ経営の中で映画の制作・配給・