九州電力は1日夜、記者会見を開き、トラブルで停止している玄海原発(佐賀県玄海町)4号機を再稼働させると発表。同日午後11時、再稼働した。これに先立ち九電は同日、自社の判断で再稼働させることを玄海町の岸本英雄町長に伝え、町長は受け入れる考えを表明。同県の古川康知事も報道陣に容認の意向を示した。東京電力福島第1原発事故後、定期検査やトラブルで停止していた原発の再稼働は全国で初めて。 九電によると、4号機は2日午後に発電再開し、4日までに通常運転(フル稼働)となる見通し。12月中旬には定期検査のため再び停止する。 再稼働は法律や協定上、地元自治体の同意が不要だが、福島第1原発事故や「やらせメール問題」などで原発と同社への不信が高まり、地元の意向は無視できない状況にある。 山元春義副社長は岸本町長に対し、4号機のトラブルに関する九電の報告書を受け、国の原子力安全・保安院が「おおむね妥当」と評価し、