性暴力被害を公表したジャーナリスト伊藤詩織さん(31)がツイッターで中傷され、精神的苦痛を受けたとして大沢昇平元東大特任准教授に110万円の損害賠償と投稿削除を求めた訴訟の第1回口頭弁論が2日、東京地裁(藤沢裕介裁判長)で開かれ、大沢氏側は争う姿勢を示した。 訴状によると、伊藤さんが6月、漫画家はすみとしこさんを相手に名誉毀損訴訟を起こした後、大沢氏はツイッターに「男にとって敵でしかない」などと批判的な内容を多数投稿したとしている。 伊藤さん側は「はすみ氏への訴訟を理由にした誹謗中傷は、いわば『三次被害』であり、社会的評価の低下は深刻だ」と主張している。